ダークナイト The Dark Knight

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監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン
時間:152分
公開:2008年
ジャンル:
アメコミ

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年09月07日 | 見た回数: たくさん

こういってしまっていいんではないだろうか。「ターミネーター2」くらい面白い、と。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2008年12月19日 | 見た回数: 2回

タイトルというものは大切なものだ。その作品がいったい何者であるかを教えてくれるから、というのは自明だが、多くの映画が、割と冒頭、ちょっとだけ映画にチューニングをあわせる最初の5分くらい何かを見せたあとほどに、それなりのタイトルが出てきて、さあショータイムだ、という感じに作ってある。

この映画は最後までタイトルが出てこない。しかし、そんなことは気にならないほどの牽引力で最後まで一気に連れて行ってくれる。

法則めいたものを立ち上げて、映画拝見心得を作ろうと思う訳でもないのだが、どうも合い言葉のように「期待をしてはいけない」という言葉がある。経験則に基づいた言葉で、いままで数多く痛い目を見てきたからこそ生まれた、悲しい言葉でもある。あんまり期待をしてしまうと、映画が期待を上回ってくれない、じゃあ、期待の方を下げておけば映画がそれを上回ってくれる。しかし、思えば映画の方がはじめから圧倒的な腕力でこちらの気持ちを持ち上げてくれればいいのだ。なんでカタルシスを得るために見ているような映画に対して、抑圧をためなければならないかと言えば、貧弱な映画があんまりにも多いからだ。別に予算をかければいいとか、派手ならいいとかそういうことではない。伸びてしまった期待の剣がつきささっても、その作品に、期待の方向性に対して、まだあまりある厚みがあればよいのだ(すべての期待の方向性に厚いつくりになっている作品というものはないので)。ほとんどの作品は、その剣がささりきらず、柄の辺りが余ってしまうので、あらかじめ短い剣を用意しておかねばならないということだけだ。

が、ダークナイトはすごかった。とびっきり長い剣を腰だめにつき刺しましたが、がっちりと受け止めてくれました。石田さんと丞二をして、映画中に「まだ終わってくれるな」と言わしめるのもうなづける作品でした。なにせ「ここらが山場かなー」というところから、ギアがさらにあがるのです。そのギアの加速度につられて、今年見た映画のランクが自動的に一個ずつ下がってしまうのも納得です。

大好きなゲイリー・オールドマンが、ほんとうにオールドマン風情なのは、みていると少々切ないのですが、アーロン・エッカートもむつかしそうな役どころを、たっぷりと味わいのある二重アゴで見せてくれます(あの二重アゴの時点で、途中の偽装は見破られそうなものなんですが)。また、クリスチャン・ベールやモーガン・フリーマンも、きれいに仕事をしていると思います。

それにしても「バットマン ビギンズ」も好きだったのですが、ビギンズをみたときに言語化できなかったことが、ダークナイトを通じて一つ自分の中で落ち着きました。それは、ある解けない疑問についてなのですが、「なんでティム・バートンの「バットマン」はおもしろくないのか」ということでした。僕は自他ともに認めるティム・バートンのファンであるのですが、ティム・バートンが監督、ジャック・ニコルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ダニー・デビート、シュワルツェネッガー、ジム・キャリー、マイケル・キートン等々、まさに役者として味があるだけでなく、ハマり役をそろえ、しかも音楽はダニー・エルフマン。作品はきれいに仕上がっていて、映像のコンセプトもばっちり伝わってくる。そこかしこにティム・バートンの演出が光る、まちがいのない作品。……しかし、おもしろくない。もの足らないのだ。たとえばサム・ライミの「スパイダーマン」にあるような、「ああ、これこそが見たかったスパイダーマンだ」というような感動がないのだ。

なぜか。

ビギンズ、ダークナイトと通じて見てわかったのは、バットマンは大まじめなのだ。しかし、ビギンズ以前のバットマンには、やはりティム・バートン作品特有のシニカルさがあるのだ。きっとそれがいけない。バットマンは暗澹たる作品であって、むいてる監督は、本当は、コッポラかスコセッシ、あるいはマイケル・マンであって、ティム・バートンではないのだ。もちろんジャック・ニコルソンは完璧にジョーカーを演じたと思う。しかしジョーカーに必要なのは、ティム・バートン風のシニカルさではなく、狂気の笑みなのだ。お金が目的でもない、権力が目的でもない、ただ悪に従事することが喜びであって、顔にはその微笑みが刻まれている。そんな彼だからこそ、バットマンが人を殺さないことに憤るのだ。爆破や惨殺でカタルシスが解放されるアクション作品が多い中、ジョーカーの企みが、作品の派手さに対して恐ろしいほど静かにたたまれて、舞台は終わりに向かっていく。しかし、最終的には絶望的な説得力でジョーカーが勝利する。そしてようやくタイトル。

というわけでべた褒めです。じつは、本当にタイトルが最後まででなかったかなと確認するためという名目で、一気に2回見ました。

柴田はランクは付けていませんが、2008年にこれを見られてよかったです。

* * *

あとで Wikipedia をみたところ、やっぱり「ヒート」を参考にして作られた、と書いてありますね。そーだろーなー。

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2008年09月07日 | 見た回数: 2回

      • 2回目の視聴---

んー。改めて見ましたが、ストーリーも映像も音楽も全て素晴らしい。
これを見たおかげでここ最近のアクション系の作品がイマイチ物足りなくなって困ってしまうんですが、それだけ影響力が強い一本です。なので、ほぼストーリーは頭に入っている状態なんですが、今回は奥さんと見たところ、てっきり勘違いしているところを気づかされました。そうか。「あれがあーなってこうなることを全て想定してあそこであー言ったのか。」ジョーカーってやるなぁ。その一方でしたり顔で説明してたのがちょっと恥ずかしかったです。
まま、ともあれちょっとした勘違いが修正された事で余計にそのストーリーの練り込み方やらにも感心してました。
あと、たしかに「DARK KNIGHT」のタイトルは最後の最後まで出てきませんでしたね。
近いうちにまた見直したくなる(もうなってるし)んでしょうが、次はちょっと我慢して限界まで引っ張ってみましょうかね。
続編については、見直してもまだ判断つかないです。ただ、同じスタッフで全員揃うならぜひ作って欲しい気持ちでいっぱいですが・・・。

試写会では天保山のIMAXシアターの上映があったそうですが、いいなぁ。やらないかなぁ。天保山シアターでリバイバル上映。

      • 1回目の視聴---

ヘンリー・ジョーンズJRさんごめんなさい。せっかく満を持してきたいに答えて復活してくれたので、今年一位はあなたのモノです。と早々と宣言していたのですが、んー。すいませんが2位で我慢しちゃーもらえませんかね。
というくらいの出来でした。すばらしい。
いやなに、ネット上の評価も高く、なんだか見たいぞ。楽しそうだぞ。と、今年「2位」に入るか入らないか?という期待度も高い上に、先週「崖の上のポニョ」を見てかなり満足した日からさほどたっていない。さらには基本的にアメコミは入り込めないんですよねー。妻と子をおいての視聴なので、なんだかあんまり楽しんじゃうのも悪いなー。という気後れも持ち合わせ・・・という最悪のコンディションでの視聴でしたがいやはや。圧巻の一言でした。
もうずっと鳥肌たちっぱなしで(そういや、去年の「パンズ・ラビリンス」も途中からそうだったかな)2時間半が「短い。もっと見せろ。」と思わせる見事な出来。もともと「バットマン ビギンズ」を作ったところで、うーん。クリストファー・ノーラン、アメコミ材料にいい仕事するなぁ。と感心したのですが、今回はちょっと参りましたと白旗あげて帰ってきました。ストーリーも俳優さんたちも文句ないです。あそここうなったらいいのになぁ。とか思うのが世の常ですが、このままでいいでしょう。
ヒース・レジャーが亡くなって、あの狂ったジョーカーを二度と見れないのか。と思うと残念でなりませんが、続編に関しては(作れって言えば作れるでしょうが。まだ敵キャラいっぱいいるし)作ってほしいんですが、作って欲しくないと言うかなんというか。
まぁ、とにもかくにも、公約違反ですが今年の1位作品と言うことで。ハリソン君ごめんちゃい。

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