インターステラー INTERSTELLAR

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監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、エレン・バースティン、マイケル・ケイン
時間:169分
公開:2014年
キャッチコピー:
必ず、帰ってくる。
それは宇宙を超えた父娘の約束──。
ジャンル:
SFドラマ宇宙

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年05月15日 | 見た回数: 2回

3時間弱?長い。が、再び見てしまった。で、面白かった。

立て続けに見てみたんですが、やっぱりよかった。
さすがのノーラン印。わかってる状態の冒頭の宇宙前のシーンとかいいよなー。いいなー。父と娘の関係っていいよなー。としみじみ思いながら堪能。

もともと「メメント」からして時間についてごちゃごちゃさせてくれる彼なので、ウラシマ効果とかは好物なんだろうなぁ。とか思っちゃう。

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ちなみに、4次元だの5次元だのが絡んできてるわりに本棚の裏の世界がそこまで意味不明かと言われるとちょっとわからない3次元的側面も見て取れるんだけど、そういうものなのかしら??
もしくは未来人である人類があえて3次元で生活してる彼に対して分かる範囲で作り上げたということ?

隠しテキストはここまでです。

他にもいろいろと、んー?なんか理解できてねーなー。というのは多々あるんですけど、なんとなくわかった雰囲気で気持ちよく浸れたんでやっぱり満足でした。

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最後生き残ったり娘と会えたりってのは話的にはもしかして蛇足なのかもしれないんだけど、いや何、いいじゃないか。だってちょっと感動的やん。父と娘の会話。

隠しテキストはここまでです。

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年05月10日 | 見た回数: 1回

3時間弱?長い。が、それを上回るノーラン印の安心感。

宇宙に繰り出すまでの下りが「キングコング」のコングが出てくるまでと作りが近いかなー。とも思わなくもない・・・んですが、いかんせん、あちらは多分バッサリ行っても話は困らないのに対して(もっかい見たら違うかも)こちらはマシュー・マコノヒーと家族との繋がりを下地として持たせるために削っちゃいけないんだろうなぁ。

ハードSFが何かはいまいち僕にはわからないんですけど、
いやね、ちょっと哲学的すぎる印象のある「2001年宇宙の旅」より全然良かった。
それっぽく感じるギリギリのラインなんでしょうけどほどよろしいわかりやすさとスケールの大きな話。と、映像もかな。実際は違うのかもしれないけど、。

おまけに僕としては父と娘の話みたいなのも織り交ぜられたらたまらんわな。

結局最後まで時間を感じることなく(あ、映画の方はウラシマ効果やら時間を感じてましたよ。)一気に見終えちゃいました。もっかい見ようかなー。

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年07月20日 | 見た回数: 1回

2001年宇宙の旅」くらいといってもいい、品の良いSFだとおもうけど、ハードSF*1っちゅう感じじゃなかったような気がする。科学の風味をふんだんに盛り込んだスペオペといったほうが、僕にはしっくりくる。

また、意外に女子不要*2の側面が感じられるように思いました。べつに女子の社会進出や宇宙進出に反対したいわけじゃなくって、綺麗な女子が出てくると、ヘンに誘目性が高くって嫌なんですよ。濡れ場がなかっただけ、ずいぶんマシですが。

あ、でも「コンタクト」のマシュー・マコノヒーが出てるのは、不思議に嬉しいものがありましたね。

いちおう以下、ネタバレ隠しで。

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中盤くらいで、パンチラインが見えちゃったのがいけないのか、まわりの高評価が災いしたのか、あるいはそもそもそれなりに眠たい映画なのか。なんだか少々食い足りない感じでした。

科学考証の映像特典も見たのだけど、自家撞着的なタイムパラドクスについては言及がないし、なんでこの親娘なのか、なんであの伝達方法なのかが、いまいちピンとこない。というか5次元空間だからとかなんとか、ぜんぶ説得力がなくって、腑に落ちた感じがしないのかな。

だって、座標が本棚経由で送られてきたら、まず徹底的に本棚を調べるでしょう。それをさらっと看過するNASAがもう全く意味不明。それともそれはもう十分にやったあと、ということなのかしら。でも、そこにはこだわってほしいなあ。モノリスおいてあったら、一所懸命調べるでしょ?

* * *

丞二にホーガンの『断絶への航海』で、受精卵を恒星間航行させるガジェットがあるよという話をしたら、本作にも似た着想があるよと言っていました。『断絶への航海』は、その受精卵から発達した人類──つまり、初の地球外知的生命体は人類だ、というのを上手くみせているのですが、本作では、地球の人類を星々への旅にいざなうのは、未来の人類な訳ですよね。ので、ふたつともwe are not alone.ではなく、we are still alone.なんです。でも、いちおうファーストコンタクトものといえば、いえなくもない。いえなくもないけど、本作における未来の人類は、なにがどうヘソがまがったのか、他にやりようがあるような気がしてならない。

『断絶への航海』は、この奇妙なファーストコンタクトは、取っ掛かりであって、あたらしい人類の社会の価値観と旧態依然の社会の価値観との遭遇が主なのだけど、本作では、「探検」が主軸(だとおもう)。で、主軸ではあるのだけど、なんだか、上述の「親娘の絆」みたいなものがチラチラと邪魔をして、ノーランの描く、素敵な異世界の探検を満喫しづらい。

加えて邪魔くさいのは、孤独のうちに狂気に陥ったマン博士。そのパート、本作に必要なのかしら。

隠しテキストはここまでです。

とってもいい動きをする、いいデザインのロボットとか、ワームホールのデザインとか、非常識な大波とか、ほどよいウラシマ効果とか、冒頭の月面着陸捏造説とか、いいところはいっぱいあるのだけど、ハードSFだと期待したせいで足元をすくわれちゃった感じになるかも。


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