アド・アストラ AD ASTRA

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監督:ジェームズ・グレイ
出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド
時間:123分
公開:2019年
ジャンル:
SFアクションアドベンチャー宇宙

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2023年03月06日 | 見た回数: 1回

長女(18)と視聴。

ネムい。ブラッド・ピットのぶつぶつを聞く、ネムい2時間(うち20分はトミー・リー・ジョーンズのぶつぶつも混ざってくる)。

あと、科学考証というか、理科的事実というか、ボロボロに思えて見てられない。典型的トンデモ映画。

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  • サージ、規模と威力がありえなくないですか? 反物質とか言ってるけど、主人公を旅立たせるためとはいえ、ご都合主義すぎでは? あとなんというか、公転軌道が一致する時を狙って撃ってるの?
  • 月から火星まで19日ってどういうこと? どういう加速をしてるの?(海王星も80日くらいだっけ)
  • さらに、このスピード、速いといえば速いけど、有人探査で地球外知的生命体を探すためのスピードとしては、話にならないほど遅すぎて、その点でも、もやもやする
  • でもって、その加速状態で、メーデーを拾って、他の宇宙船とランデブーって、どういう減速をしたの? え、その難破船、自由落下状態ですか?
  • つか、メーデー拾うルールはおそらく作られないと思うよ? 不意のメーデーに対応する義務なんか作ったら、目的地までの燃料と加速を犠牲にすることになり、被害者が増えるだけでしょう
  • 海王星との通信、早すぎませんか? 光速を超えてる? 数時間かかる*1と思うけど、ずっと放送室で待ってるの?
  • 火星から発射されるケフェウス号というロケット。「発射11分前」でギョッとしたけど、いや、点火シークエンスを超えて、ハッチ開けたら、止まれよ。つか、ハッチ開くなよ
  • そして、打ち上げてるってことは、絶対に加速中ですよね? なんでそこでファイトクラブなの? Gは? ないの?
  • 海王星に向かう途中も、加速してんじゃないの? ずっとふわふわですか? Gは? ないの?
  • 最後の盾……。もうこれでいいのかどうか全然わからん
  • 真空なのに「爆風推進疑惑」がありますが、『三体』の「階梯計画」の核パルス推進と同じかなと思うので、爆風ではないのかも
  • 着陸した宇宙飛行士に素手で触るのはやめた方がいいと思うんですよ*2

  • *1 調べたところ、海王星までの距離が大体43億km。4,300,000,000(km)÷300,000(C km)÷60(sec.)÷60(min.)は4.133..で、光速で片道4時間でしょ?
  • *2 でも、これを書いた直後、ISSから帰還した若田光一さんを迎えるときに、素手で握手してたので、これはぼくが間違ってるのかも

隠しテキストはここまでです。

こういう理科的なツッコミはおいておいて、

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  • そのサルのシークエンス、要る?

隠しテキストはここまでです。

主人公が、何かしらを獲得する物語といえば、そうなんでしょうけど、上述の通り、気になるところが多すぎて、気分が乗らなかったし、そもそもお話も好きになれませんでした。

なんか、「インターステラー」を見てた時の、いやなこじんまり感というか、宇宙に出て、まだ「家族」みたいなしょうもない束縛というか、価値観の話を続けないといけないのかと*1。「コンタクト」にも、お父ちゃん出てくるけど、あれとはちがうんだよなあ。あっちは、あれでいいのよ。


  • *1 石田さんの趣味を批判してるわけじゃないからね。ぼくもそういう物語類型が嫌なわけじゃないけど、こういうSFの畳み方としては、ぼく好みではないのです

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2022年01月17日 | 見た回数: 1回

ブラット・ピットでてるし、公開時にそこそこ面白いかもなー。という期待もあったんですが、冒頭「あれ、なんか思ってたのとちゃう。眠い」というかんじで睡魔に襲われました。ただ、30分過ぎる辺りから、あー、こういう映画ね。としっくり来てそこからはなかなかに興味深く、そのまま最後まで見られることができました。ラストに近づくにつれて世界に引き込まれるというかなんというか。

2001年宇宙の旅」にちょっと近いかもしれない。が、あの作品のように人類が次のステージに進むということはなく、逆に立ち止まって戻ってくるような印象かなぁ。とにかく宇宙人が出てきたりというような作品ではないです。

物語に起伏がないわけでも、派手な演出がないわけでもないんですけど、そーいったシーンはあまり残ってなくて、あくまで宇宙空間での孤独感とか、内面における人とのつながりの希薄さだとかそーいった内にこもるというかとにかく静かなシーンのほうが印象的。

ラストお父さんとの対面も実に静かで台詞のやり取りと表情の変化だけで完結してるんで、盛り上がりに欠けると言えなくもないんですけど、とにかく静かな空間を疑似体験できて、それで満足しちゃうというちょっと不思議な感覚でした。主人公の人間的な成長というよりは、んー。押し殺して、いつの間にか失ったものを取り戻したというかなんというか。

気分によって爽快なオデッセイだとかゼロ・グラビティだとかを選ぶか、あくまで静かに静かで孤独な今作を選ぶか。それくらい印象的でよくできてた宇宙者の作品ではあります。ただ、それでも「インターステラー」を超えることはないなぁ。と思うのはノーラニストだからかね?

もっかい見てみてもいいかもなー。とは思います。何つっても好物の一つである父と子の物語だしね。ただ、評価が上がるか下がるかはその時次第だろうなぁ。

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