インセプション Inception

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監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン
時間:148分
公開:2010年
キャッチコピー:
犯罪現場は、お前の頭の中。
ジャンル:
SF

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年01月24日 | 見た回数: 1回

conceptは「概念」。そのconceptはinceptionを端緒にする。inceptという単語自体を知らなかったけど、なるほど「はじまり」というような意味だといわれれば、非常に納得。

アイデアが生まれるということについて、このアプローチの仕方はかなり面白いし、映画でもこのあたりはとても魅力的に説明される。ある動機の和音がひとつの曲を完成させるように、ひとに考えを抱かせる、ということもこのinceptionの「種」から生まれる、というのはとてもわかりやすい。シェイクスピアの「オセロー」でも、たったひとつのインセプションから悲劇が生まれるが、まさに本作はオセローのとてもよい変奏曲であると思う。

んが、いくつか描写として気になるところもある。

まず「夢の中で夢を見る」というのは、ああいうふうではないと思う。夢の中で夢から覚めるということはよくある経験だが、夢の中で夢に落ちるときには、夢の中の文脈は原則維持されない。夢の中で夢にさめたときに、文脈は新たに生成されるといわれる方がしっくりくる。

また、深層心理の「層(レイヤー)」のメタファをあのように表現するのは、かなりエキサイティングだし、あの時間概念の映画的な見せ方については、ぐうの音もでないけど、「虚無」という概念が出てきたときに、またそれを第三者と共有するというあたりで、それはかなり怪しいものになってしまったように思う。

ところで、緊張感のある音楽をおよそ30分間以上連続させるのですが、この音楽、かなり「ダークナイト」に似ていて、それはそれでニヤリ。

トラウマをかかえた主人公が物語をいい感じに不安定にするのもミソだとおもうし、(よくある物語類型ではあるとは思うけど)主人公の最初のインセプション経験者についての白状もかなりドキドキしてみられる。

総じてとっても面白かったのですが、印象に残る映画を見ると、夢に見ちゃうことが多々あります。というわけで以降、夢話。

* * *

僕は、仕事ばかりしていて、奥さんに逃げられています。で、娘と息子も連れて行かれてしまっている。

そんな僕は夢でもいいから子供たちに会いたいと、丞二と鈴木くん(小学校のときの友達)と一緒に奥さんの夢に入ることになりました。丞二と鈴木くんは、人の夢に入るのに慣れているのです。で、奥さんの夢の中、祇園祭の四条通をとおって、あるマンションに行きます。そこの4階が奥さんの新居。

丞二と鈴木くんは慣れた手つきで、奥さんの部屋の鍵をあけます。三人で部屋に入ると、ややモダンな作りの部屋で今の自宅とは大違い。朱色やオレンジ色の薄布が飾ってあったりする部屋に入っていくと、奥さんたちが帰ってきます。丞二たちはとっさにカーテンの裏に隠れるのですが、僕はベランダに逃げます。

奥さんと新しい夫が入ってくるスキに丞二たちは逃げるのですが、僕はベランダに取り残されます。すると薄闇からフクロウともタカともつかない大きな鳥が飛んできて、ベランダの手すりにとまります。その鳥は、僕をじっと見た後、ベランダにあるインターフォンを押して去ってゆきます。

「なんで、ベランダにインターフォンがあるのだ!」とびっくりするのだけど、そこに新しい夫が出てきます。最初は僕に気づかないのだけど、僕は、隠れているのに耐えられなくなり、「どうせこれは奥さんの夢なのだ」と姿を現し、新しい夫と対峙します。

顔はよくわかりませんが、新しい赤ちゃんを抱いています。僕は、言いようのない落ち込みに襲われて、部屋を出ます。奥さんとちょっと目が合い、しかし顔を背けて出て行きますが、下りる途中の階段がちょうど映画のように途切れています。僕は、階段を這い降りて、四条の地下街に足を踏み入れる……というところで目が覚める、そんな夢なんですが、ほんま影響されやすいのだなー、ト。

どうせ余談なので、余談を続けますが、丞二と鈴木くんの符号が僕にとっては非常に興味深いです。二人とも「絵」ということで、僕にショックをあたえた人間で、鈴木くんは、彼に悪意はないけれど、(そんないいもんじゃなかったけど)僕の絵を終わらせた人間です。彼の絵を見て、ああ、僕はこんなすてきな絵はかけない、と思い込んで、小学校以降、僕は絵を描かなくなります。丞二は、逆に僕に絵を描いてもいいのだと思わせてくれる契機をくれた人間です。夢の中で、僕はふたりについてのこの理解にたどり着き、夢の中のガイドをしてもらいながら、「このふたりがガイドなのは、非常に納得できる」と思い込んでいるのです。

なんで奥さんの夢へのガイドなのかはわからないけど、おもしろいなあ、と。

* * *

ところで、映画に話を戻します。本作、非常にいい映画で、楽しい絵も、素晴らしい発想もたくさんみられるのですが、一点だけ難癖を付けたい。

ラスト、コマが回っていますが、このコマは*絶対に*止めるべきだったと思います。あれでは安物のホラー映画の終わり方とかわりません。

いちおう軸がゆらぐ描写で終わるのですが、奥さんと映画を見ながら「このコマがきちっと止まるかどうかで映画の評価が分かれそうだね」と話していましたが、これだけのできの映画であれば、あのコマの回転を止めることで、もっとスカッとした映画になったのになあと思われ、悔やまれてなりません。

ので、クリストファー・ノーランは偉いし、とてもいい映画だけど、僕とのセッションについてはやや失敗でした。んー、でもやっぱり「おすすめ」が妥当か。なかなかこんだけの映画には巡り会えないですよね。

金 克美 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年09月20日 | 見た回数: 1回

はるです!

見たのはかなり前なのでうろ覚えですが、
お母さんと同じ感じで、最初日本語で
始まったのがわーーって感じでした!

映像もすごかったです!
ガラスがいきなりパーンって割れて、
道ができた(?)とこが一番びっくりしたので覚えてます!
あとモリモリって地面が起き上がるやつ!

でもあんまり、なんで夢の世界に行くのか
とかは全然わからなかったです…
映画中で説明があったようなのですが
英語がわからない私に死角は無かった

でも映像とわたなべけんの特殊メイクが
すごくすごかったです!!

もう一度、今度は
日本語字幕付でみたいです

**キムです。。母親として娘のあんまりな日本語劣化が胸に痛い。。。

金 克美 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年08月31日 | 見た回数: 1回

はい、封切ってすぐ見に行ったけど、でもたまたま見に行った映画館がボロくて、もうちょっといい映画館でみたかったーと、後悔しました。

実は内容は全然しらなくて、妹んところの社長からの「「マトリックス」が好きだったら面白いかも」ぐらいの情報しかなかったんですよね。

んで、時間あるから映画でも見に行こうかというとき、ハルが「トイストーリー3」にトトロがでてくるのが見たいとがんばったんですが、映画の開始時間が都合悪くて、となりで開始時間がぴったりのこれ、みることにしたんですよ。

そんなぐらいやったから、渡辺謙がでてるのも知らず、英語やからがんばって聞き取らないと!と構えてたのに、いきなり日本語ではじまって、えーーーーー??っとなってました。

まあそんだけ内容知らなかったから、もう話しについていくのに必死。だけど映像は圧倒的でしたね。

もう一回、ゆっくりみてみたいっす。

サイトウ | 簡易評価: 判断保留 | 見た日: 2010年08月22日 | 見た回数: 未記入

ケン渡辺の名前は、サイトーですか。それは見ないといけないですが、アメリカに行くときに、ハードルがあがりそうですね。(サイトーと言えば渡辺謙というイメージの中、自分をさらしにいくのはこわいなぁ。)

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年08月11日 | 見た回数: 1回

最近めっきり映画館率が下がっている石田です。きむさんが先に見てるっぽいんですが、まぁ、たされてないのでお先に失礼。

いや、もともと新作をより早く見たいという欲はそれほどなくて、TSUTAYAとかだと、うーん。旧作になってからでもいいか。逃げないし。などと思ってるたちなのです。ですが、やっぱりいいなー。と思うのが映画館。なんと言っても完全にあちらの世界にいけるのが大きいかな。
ちょっと前に「アバター」を見たとき、より世界に入るために画面まん前(子供は真似しないように。目が悪くなっちゃうぞ。)&ヘッドホン体制で、極力ほかの要素を視覚、聴覚面から排除したのですが、それでもどうしても、うーん。テレビだね。家の。とか、座席が自宅だね。とか敷物は自宅だね。とか、どこかで現実生活との接点が切り離せないわけです。
映画に集中してればそんなことは気にならない。と、言われればそのとおりなのですが、この辺は性格の問題でしょうかね。

前置きが長くなったのでついでにもうちょっと。

2010年も半分以上過ぎ、やれ一部のマニアの間では、今年の石田ベストの動向が気になっている人もいるとかいないとか(いないだろ)。が、いかんせん劇場視聴の回数自体が減っているのであまりそのランキングに価値を見出せない昨今。
何でこんなことを書くかというとですね、やっと本題に入ります。

今年ベストです。はい。

純粋に2010年公開作品を考えてみたとして、例えば「トイ・ストーリー3」とか「第9地区」、「ハート・ロッカー」あたりは候補かなー。とか勝手に思ってたりしますが、それでも今作見終わった時の印象を超えられるかというとちょっと想像がつかないかな。
ローラーガールズ・ダイアリー」「ヤギと男と男と壁と」「マイレージ、マイライフ」とかちょっと期待してたりする作品についても、うーん。ちょっとパワー不足か。とか思っちゃいますしね。

まぁ、もともとクリストファー・ノーランとは相性が良くて、今のところはずれなしの僕なので(「フォロウィング」見てないけど。「プレステージ」?いえいえ。僕は結構面白かったですよ。)見る前から、まず面白いだろう安心感はありましたが、いやー、まさか「ダークナイト」見終えたときと似た印象です。
ただ、あの時のような純粋に「やー、すごいのみたなー。」という興奮とはちと違って、頭は冷静なんですが、逆にずーっとそればっかし考えてしまうタイプかな。とりあえず映画終わって、自宅帰るまでずーっと鳥肌たちっぱなしでした。
ラストのあれもそこでそーきますか。最後までありがとう。ですかね。

テーマは夢。予告編でも入ってるんでまぁ、ネタばれにもならないでしょう。夢の中に入り込んでアイデアを盗むんですわ。ネタ的には「パプリカ」と似てるかな?非現実感で行くと「マトリックス」ほか、多数作品もあげられますかね。

今作に関しては、夢の世界でかつそれらの多重レイヤー構造の複雑さがそれぞれに絡み合っており、それなりに頭を使うのは確かです。ただ、複雑な話ではあるんですが、それでも劇中で比較的わかりやすく解説してくれるので、世界に関しては把握しやすいor把握出来た気になれます。
とはいえ、それでも特に僕みたいな単純馬鹿には「あそこからあそこに行って、で、あそこからここにはどこでどうつながるんだ?」などなど、夢と現実の混乱しちゃうんですがね。

上映時間ざっと150分。決して短い作品ではないんですが、体感はあっという間。え、もうそんな時間経ったの?という感じです。夢の世界と現実世界の時間の流れについても映画では触れられるのですが、まさに体験したかのようにね。その追体験はいい具合にエンドロールの演出にまで及び(音楽だけでの演出ですし、個人的にですが)ちとニヤリとさせてもらいました。

また、映像面がとんでもないのですな。冒頭から派手に訳のわからない世界に飛ばしてくれますし、ほへー。どうなってんの?というシーンが次から次にいたるところに出てきます。なんせ夢ですしね。予告編見ると出てるんですが、あの世界がわーっとめくれあがってくるところなんて、映画館の醍醐味ならでは。
多分彼のことだし、下手にCGに頼らんと本当に○○してみたり、○○してみたりしてることでしょう。メイキングもぜひ見たいところです。

とまぁ絶賛ですし、僕のおすすめリストのなかではトップクラスではあるものの、ややこしすぎて意味不明の危惧も考えられるんで「ダークナイト」の時の「誰にでもおすすめ感」はないかも…、いや自信をもって勧められるんですが、あの時ほどの安定感、誰もが楽しめる万人受けする作品かと言うと若干あやしいかな。という気もしなくもないんですね。

はい、では結論。映画館視聴はつい評価ワンランクあがっちゃうんですが、それを考慮しなくても文句なしの「おすすめ」かつ、早々と今年ベスト(←こー言うの書くからあとで泣きを見るんだ)で。
いやー、あと何回か内容理解と映像満喫しに劇場に見に行きたいなー。

※ケン渡辺の役どころは「サイトー」ですよ。さいとーさん。
※マイケル・ケインがらしい役で出ていますよ。カゲシタさん。

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