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ジェーン・ドウの解剖 THE AUTOPSY OF JANE DOE
画像表示切り替え監督: | アンドレ・ウーヴレダル |
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出演: | エミール・ハーシュ、ブライアン・コックス、オフィリア・ラヴィボンド |
時間: | 86分 |
公開: | 2016年 |
キャッチコピー: この<身元不明の死体(ジェーン・ドウ)>にメスをいれてはならない | |
ジャンル: ホラー |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2023年02月12日 | 見た回数: 2回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2018年09月30日 | 見た回数: 1回
あの「トロール・ハンター」の監督作品ということで、かなり期待して見たのだけど、いや、見事に期待に応えてくれました。
たいへん上質なホラー。86分間、かなり高いテンスで、緩むことがほとんどありません。
死体を解剖していく過程で現れてくる「ありえなさ」が、たいへん不気味で、「いったいどうしてこうなっているのか」が、徐々に明らかになっていく展開もなかなかの妙技。
- 外傷がないのに、内臓についた傷
- 先天的にはあり得ない、異様に細いウェスト
などなど、全部書くと興ざめなので書きませんが、これらが一つの鍵でみごとに説明されていく。
死体を相手にしているので、グロテスクさはたいへんキツく、ホラーに耐性のない人にはまったくお勧めできませんが、謎の提示のされ方は、できればホラー怖い人にも、ちょっとオススメしたい。
で、何よりうまいのは、
なんと夢オチ!
隠しテキストはここまでです。
……なんだけど、それが不快にならないうまい作りなんです。奥さんは、
これ『吉備津の釜』だね。と言っていて、それはたいへん上手い表現なのですが、見るとわかるのだけど、嵐は起こっていないし、モルグにいた二人以外にとっては、何も起こっていないのです。
隠しテキストはここまでです。
ただ一点だけ難癖つけると、死体が一切動かないのがいい作品なのに、ちょっとだけ動くところがあるのです。これは「インセプション」と似た感想になりました。
というわけで、それだけ玉に瑕ですし、グロいし、怖く、中学校2年生の娘は
せっかく『着信アリ』のトラウマを克服したのに、同じ日にトラウマ更新やわ
と言っていましたが、かなり良作です。
長女(18)が「ホラー克服後に見たのに、怖い印象が残っているので、もう一回見たい」というので視聴。
この映画、ホラーの中では、ぼくは怖い作品だと思っているので、長女以外には「無理してみなくていいよ」と言ったのだけど、なぜか全員で視聴。
感想は前回と同じで、よくできてるなあ、という感じなんだけど、無理しなくていいというのに結局全部見た子供達が、恐怖で騒ぐわ、喚くわ、まあしっちゃかめっちゃかで、それはそれで楽しかったのかもしれませんが、もうちょっとおちつきなはれと。