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ハート・ロッカー The Hurt Locker
画像表示切り替え監督: | キャスリン・ビグロー |
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出演: | ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ |
時間: | 131分 |
公開: | 2010年 |
キャッチコピー: 永遠を思わせる戦場。 刹那を生きる男たち──。 | |
ジャンル: サスペンス、戦争 |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年02月01日 | 見た回数: 1回
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まず英語の勉強から。
てっきり、Heart Rockerだとおもっていたら、Hurt Lockerなんですね。意味が分かんなかったので調べてみたら、「傷ついたロッカー(箱)」が転じて「快適でない場所」というような意味のよう(まあHeart Rockerだったとしても意味はわかんないんですけどね)。
* * *
夕暮れの太陽がいやが上にもその存在感を主張するように、物事の際(エッジ)に近くなると、物事の意味や存在は強調される。ゆえに死の際に立つと命の意味が際立つ。
そしてそれは強烈な自己実現の瞬間でもある。つまり危険な場所でないと命の意味を実感できないのだろう。これはもうある種の中毒患者なのだ、
本作では「ディア・ハンター」とは、また違った形で戦場から離れられない男が描かれている。彼は子供を愛し、不条理なテロリズムに義憤を感じる、いわば「正常」な感覚の持ち主だ(まあ、イラク民間人の家に、自分の行為を正当化して鉄砲持って押し入るあたりは、ある意味でアメリカがイラクに対して行ったことと相似形なのだけど)。
しかし彼は「もうこんなところにいたくない」という同僚に対して、「(なんでこんなところにいるのか)正直よくわからないんだ」と漏らす。
つまりこの同僚こそが正常なのだ。
* * *
きれいさはちょっと安っぽいんだけど、面白い絵がちらほらとあり、こういう構図で見せたかったんだろうなあと思える、いい絵がちらほらと見られます。
でも、ことアカデミー賞ということについては「アバター」でもよかったんじゃないかなーとかなんとか。いや、面白かったんですけどね。