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ゼロ・ダーク・サーティ ZERO DARK THIRTY
画像表示切り替え監督: | キャスリン・ビグロー |
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出演: | ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング、カイル・チャンドラー |
時間: | 158分 |
公開: | 2013年 |
キャッチコピー: ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だった―― <9.11>から10年―― 彼女を駆り立てたのは、使命か、執念か。 | |
ジャンル: アクション、サスペンス、戦争 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2019年10月07日 | 見た回数: 1回
似た世界の話だと「アルゴ」のほうがライトでエンターテインメント性があって面白いんですけど、うーむ。と重く考えさせられるのはこっちかな。
この手の映画、自爆テロだとか拷問シーンだとか色々やるせない、気が滅入るシーンも多いんで、マイナス方向に向かいがちなんですけど、別の側面からのプレッシャー(ちゃんと世界を考えよう)がどこかからかかってて単純に低評価つけづらいのもあるんですよ。
んな中で今作。これは良かった。面白かったではなく「良かった」です。
内容はともかく、プロとして働いてる姿がなんとも狂気というか執念というかね。あと、実際の現地の緊迫感とかそのあたりも含めて結構のめり込んでみてしまう。
主人公のマヤが作戦実行のヘリを見送るときと、あと、最後に空っぽの飛行機に一人・・・という絵はかっちょよかったなぁ。とか、ロンドンや基地での自爆テロとかにびっくりさせられたり(電車内でビクッは「パラノーマル・アクティビティ」みたい?)とか、印象深い点もあるんですけど、んー。最後もそうなんですけど、あっさり事がなされちゃうんですね。
追い詰める過程はものすごい地味で大変なのを伝えてくるんですが、それはそれで結構見ごたえがあるし、そこの部分のリアルさはなんにも気にならないんですけど、ラストのあっさりさに関してはついつい僕自身が勝手に肩透かしを食らっていると言うかなんというか。
実際の事件をベースにしてるなら脚色も何もあったもんじゃないし、そこまでのドキュメンタリー色を払拭して急にドラマチックにしちゃう。ってのもそれはそれでおかしいことになっちゃうんですけど、ついついラストは派手に大立ち回りを期待しちゃう僕がいるんですよね。
あと、時間帯的にしょうがないのかもしれないんですが、暗すぎて画面上で何が行われてるのかちょっとわからないところもあって、なんとも気になる。暗視カメラシーンになってると大丈夫なんですけどね。
ということで、否定はしないしマイナスポイントもほぼ見当たらない。それくらい良かったんですが、面白かったかと言われると、面白いの概念がよくわからなくなっちゃうんですよねー。