ボーダーライン SICARIO
画像表示切り替え監督: | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
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出演: | エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン |
時間: | 121分 |
公開: | 2015年 |
キャッチコピー: その善悪に 境界(ボーダー)はあるのか―― | |
ジャンル: アクション、サスペンス、犯罪 |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2024年07月07日 | 見た回数: 1回
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年11月14日 | 見た回数: 1回
冒頭からちょっとビビる。
これ現実じゃないよね。というところまで連れて行かれちゃったと言ったらいいんだろうか?
エミリー・ブラントってそういや「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に出てたあの強いお姉ちゃんか。たしかに強そうな感じもあるな。ちょっと前に見た「ゼロ・ダーク・サーティ」の主人公もなかなかに強い人でしたがこちらも負けてない。より現場に近い感じかなぁ。
ただこの映画、そこが入り口でさらに深い世界に連れ出される。
いやね、最初は有能が故にとあるチームにスカウトされ、現場のスペシャリストとぶつかりながらも協力しながら事件を追っていくというパターンかなと思ってたんですが、いやいや、甘かった(←僕が)。
彼女自身は今までの現場では解決できない問題を解く鍵というか手段というかを見届けたいという意欲はあるものの、それができないのもわかっていて、その解決の糸口を掴むためにそのチームのスカウトに乗ったと思うんですが・・・仕事はというと、ただ邪魔せず後ろについていくだけ。
じゃ、なんでスカウトしたのか。目的は・・・そのチームでは国内で単独行動できないから、とりあえずFBIの彼女をチームに入れて、法的な言い訳を立たせるため。
そりゃ能力があるからこそ選ばれたってのは当然で、それ故に同行も許されるわけなんですが、仕事としては存在することだけでいい。足を引っ張られなきゃ別に誰でもOK。
なんだったら最後の仕事なんか国内での行動じゃないので制約もなく、デル・トロ一人でこなしちゃうという・・・。
隠しテキストはここまでです。
いやいや、現場が結構エグくって緊張感も半端ない。「ブラックホーク・ダウン」とかそのへんの緊張感が町中を車で走ってるだけで感じられると来たもんだ。前述の「ゼロ・ダーク・サーティ」も大概でしたが、コチらはもっと緊張感が感じられたなぁ。
あと、こんな世界。「僕なんもできないよぅ」と泣きながら着いていくしかないと思うんで、できることと行ったら彼女とそう変わらない。そんな点でのシンクロ感は味わえたかなぁ。
んー。なんかうまく書けないけど、とりあえずプレッシャー半端なかったです。はい。「シティ・オブ・ゴッド」とかで、ブラジルのスラムこわ~い。とか思ってましたが、なんなんだ?このメキシコの恐怖感!
あと、超プロフェッショナルなデル・トロがものすごくカッチョ良かったなぁ(ただし、なりたいとは思わいけどね)
ということで、インパクトに圧倒されて「オススメ」評価。うーん。とにかく怖かった。
なんとなく長女(19)と視聴。
ネタバレ込みで石田さんが詳述しているけど、なかなかの良作。
原題は「SICARIO」で、これは新約聖書に出てくる「熱心党*1」を意味する言葉らしい。
それを「ボーダーライン」としてしまったわけだけど、映画を見たらわかるんだけど、この邦題も悪くない。
メキシコとアメリカの国境と、主人公のFBIの女性の善悪(というか、遵法するかどうか)のボーダーラインのダブルミーニングに見えて、よかった。