ほのぼのするな。なんだかんだで恋愛どろどろもないし、デジタル社会に対する人の交流の良さみたいなのも伝わってくるし、アン・ハサウェイは仕事と家庭の両立に苦労しつつも頑張ってて好感持ててかわいいし、デ・ニーロはこんなじいちゃんは出来すぎやろ。という感じだしね。

若干の毒もあれば悪いこともしたりもするけど、総じてほっこり見終えて満足でした。

アン・ハサウェイつながりで娘に見せるなら（ノーラン信者の僕としては「インターステラー」だの「ダークナイト・ライジング」を勧めたいところだけど）就職時に「プラダを着た悪魔」、仕事と子育てとに悩んでるあたりで今作。という感じだろうかねー？
まー今見せても十分楽しめると思うけど、「プラダを着た悪魔」のほうがビビットで派手で思い切りが良いのでいいかもしれない。

なるほど、たいへんナンシー・マイヤーズっぽい。

くだんないんだけど、メールの誤送信を挽回するために泥棒に入るところなんか、笑っちゃったかな。

メタなことを言っちゃうんだけど、アン・ハザウェイは、役柄とはいえ、デ・ニーロにあの態度で話さなきゃいけないのは、なんか罰ゲームっぽい。「ほんのひと昔前にいたジャック・ニコルソンやハリソン・フォードみたいな男はどこにいったのよ？」って、ロバート・デ・ニーロに向かっていうのはツラくないのか？

いわゆる「女性らしいアパレルベンチャーの社長」っていう、アイコン。アンにはとても似合っているように思いました。

なんとのう、「高齢のデ・ニーロが、若者向け業界に、高齢者の視点で新規軸を提供して大成功」みたいな展開は見たくないなあと思ってたんだけど、そういうこともなく、おだやかな年の功で終始する展開はまあよかったです。