前半のなんかやりきれなくなるところがしんどくって若干「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか思い出しちゃうとこあるんだけど、徐々に見慣れた（というかそういうもんと思い込んでる）ジョーカーに変貌してくところが気持ちいい。最後あの赤い衣装を着てる辺の動きが、当初のいまいちぎこちない変な踊りの頃と比べて格段にジョーカーになってるあたりがね。

画としてはとってもいい出来な気がします。前半乗り越えれるかどうかなー。

うーむ。なるほど。ヒース・レジャーの印象が強すぎるんで、それがたとえジャック・ニコルソンであったとしても若干の違和感を感じてしまう。そんなジョーカーでしたが、これはズーンと重たくって、アメコミの割にヘビー級。たしかに「ダークナイト」に近い印象も受けたし、この流れでダークナイトに行ってもなんも違和感なく見続けられる気がするなぁ。まぁ、ネガティブ度合いじゃ「ダークナイト・ライジング」の方に近いのかもしれないけどね。

まぁ、所々でゴッサムシティが出てきたりブルース・ウェインが出てきたりとDCな感じもなくはないんですけど結構普通の犯罪者サスペンスとして成立しそうな感じの物語。ただ、ダークナイトが常に頭に残った状態ですんで、おぉ、おぉぉ、おぉぉぉ、と、どんどんジョーカーになってく様が恐くもあり楽しくもある。

内容的に面白いものの、重たくて暗いんで「おすすめ」にすべきかどうかという点は毎度のことながら、僕自身はとっても満足できましたよ。この流れで本来ならノーラン版の3部作に流れていくのが人の道ですが・・・