んー。どうしてもノーラン印を知ってるだけに厳しい評価になっちゃうんだよなー。これがこれであかんということはないんだけど、どうも乗り切れない。

ティム・バートンらしいといえばらしい絵で、ジャック・ニコルソンもイカれ具合は悪くはないけど、何だろ？いまいち怖さが伝わってこないというか何というか。若干コメディ路線なのはわかるんですが、それでもヒース・レジャーのあれを知ってるだけになんか違うんだよなー。って思っちゃう。
※いや、ジャック・ニコルソンがあかんということではない。ジャレッド・レトのだってやっぱりなんか違うのだ。ホアキン・フェニックス？んー。あれはちょっといいけど、ダークナイトの前日譚みたいに見ちゃったしねぇ。

が、ではブルース・ウェインはどうか。んー。ん？あんまり印象ないな？自ゃ、バットマンは？んー。ん？あんま印象ないわ。
てなわけで、ティム・バートン風味のバットマンも悪くはないけど、僕がノーランに刷り込まれたバットマンと比較してみたら、んー。なんだかふつーだなぁ。という印象でした。BN（ビフォア・ノーラン）時代の初めて見た時ってどんな印象だったかなー？

「ダークナイト」のコメントでは、辛めの評価を書いていますが、見直してみるとそれでも「おすすめ」の座は揺るぎませんでした。やっぱりよくできていると思います。ただし、ダークナイトで書いているコメントが翻ることはありませんが。

観終わって最初に丞二に聞いたのは
「これ、誰がティム・バートンに撮らせたの？」
っていうこと。

聞けば「自分から元気に手を挙げた」らしいけど
ティム・バートンの皮肉っぽさと
バットマンの純潔さと
アメコミの異様な鮮やかさが
それぞれに主張して、どこを観て喜んで良いのか
よくわからなかった。