アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland

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監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ
時間:109分
公開:2010年
キャッチコピー:
アリス、戦う--ワンダーランドの運命をかけて。
ジャンル:
ファンタジー

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2010年08月08日 | 見た回数: 1回

でべちゃんのコメントに7割賛成です。といっても3割の反対がある訳でなく、3割の言い足らない部分があるのです。

本作、ティム・バートンらしいいかにもないいセンスで見たかったものはいくつか見せてはくれたのです。

でも、やっぱりヤなんですよねえ。

もともとの『不思議の国のアリス』には、不条理さがあるだけで、ビビッドに描き出されたものたちから漂ってくる不思議なセンチメンタリズムについては、さもありなんとはおもうのですが、そこにはモラルや深い情念はないと思うのです。

でも、本作では、

  • 帽子屋のアリスへの執着
  • 無理矢理な勧善懲悪ハッピーエンド
  • 元の作品にとっても、すくなくとも僕は不要だと思える「往きて帰りし物語」の基礎要素である「成長」(*)

など、蛇足が多すぎに思えるのです。

もっとナンセンスにまとめてほしかったなあ。

*もともとの『不思議の国のアリス』が、「往きて帰りし物語」であるのは間違いないのですが、たとえば『おしいれのぼうけん』や『はてしない物語』『ホビットの冒険』のように、アリスは小旅行を通じて成長してくる必要はないと思うのです。だって、アリスは、毒薬の瓶は「毒」と書いてあるから飲んではいけないということがわかっている、そもそも充分に賢い女の子ですよね。成長があってはいけないとは言いませんが、本作のような描かれ方はどうかなーと。

でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年08月08日 | 見た回数: 1回

あのふわふわイカレねーちゃんが女王でもヤだなあ。

支配される側としてはハッピーエンドなんだろけど、画面見ているこちらとしてはアン・ハサウェイ演じる白の女王のいっちゃった目でふわふわ振舞う姿は怖い。対して、ヘレナ・ボナム・カーターの赤の女王がでっかい頭できいきい言ってる姿はちょっと可愛い。というわけで愛されキャラとしては赤の女王に軍配が上るかと。

それ以外は特に、予告編以上の驚きはなく「まあまあ」で間違いなし。話題性があってどうしても期待される映画だという前提ならば「イマイチ」でもいいのかも。子供向けか?子供は楽しめない気がする。玄人向けか?『不思議の国のアリス』が好きな人は満足できなそうだなあ。じゃあ素人向け?アリスを知らない人にはニュアンスがつかめなくてつまらんだろうなあ。ううん・・・じゃあジョニー・デップのファン向け?これ本当にジョニー・デップかなあ?
というわけで誰の心にひびくのか、わたしには想像できなかったのです。

うさぎ穴は「パンズ・ラビリンス」の方が好き。なんて思って見ていると今作のうさぎ穴は「3D映画のツカミのシーンか」と変に勘ぐれてしまったり。とすれば、高い場所から下を覗き込む、長回しでジェットコースターみたいなシーンがやたら多い、ような。

これはまさにわたしの知っている『不思議の国のアリス』!と思わせるシーンもいくつかあるにはあったんだけど。

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