サム・ライミ版も一応見とく。

んー。なんか見慣れた感じではあるものの「アメイジング・スパイダーマン」見た後だと、あれほど「おぉ、すごい、飛んどる飛んどる。張り付いてる張り付いてる」と楽しんでたことの頃など忘れて、やっぱりちょい古さは感じちゃうなぁ。

あと、アメコミのスパイダーマンがどっち寄りなのかはわからないんですが、主人公がちょっと暗いんだよなぁ。それが悪いってんじゃない。超シリアス路線の「ダークナイト」なんて個人的にゃ3本の指に入るくらいの評価だしね。

ただ、意外にしっくり来てた「アメイジング・スパイダーマン」のヒーローになった時の軽口が結構良くって、それに対して本作はただただ当人が暗めに生きてるなぁ。ってところとか・・・まぁ、このへんは見てる時のテンションにもよるとは思います。

比較して連続で見てると、どっちかがよくなったりはするってもんですが、話としてはこれはこれで楽しいですけどね。

サム・ライミ。どちらかというと「死霊のはらわた」や「XYZマーダーズ」みたいな B 級ホラー監督で有名だけれど、ばっちりバジェットを与えてあげれば、やればできる子であることを証明した作品ですね。

配役が見事なのは言うまでもないのですが、スパイダーマンの動きにほれぼれしてしまいますね。みなおしてもうひとつほれぼれしたのがウィレム・デフォーの鏡の前でのノン特撮一人芝居です。コップを投げ捨てるところが非常に格好いいですね。

むかし丞二に借りて「スパイダーマン2」を見たときの印象が良かったらしく、ビデオレンタルに行くと娘はいつも「スパイダーマン2」をもってきて、「そろそろ、またこれを見たくなってきたねえ」と言います。なんだそりゃといいつつ、そのDVDを棚に返すと、最近は弟の方が「ん。」といって、「スパイダーマン3」をもってくるのだそうです。

その様子を見た母が「いや、やはり映画は一作目から見せてあげねば」と考えたそうで、今回借りてきたみたいです。僕が見たときには、子どもたちは既に一回見終えていて、ぼくと、その日２回目のスパイダーマンを楽しみました。