リディック The Chronicles of Riddick

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監督:デヴィット・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル、ジュディ・デンチ、タンディ・ニュートン、コルム・フィオール
時間:118分
公開:2004年
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これが宿命なら、闘うしかない。
ジャンル:
SF

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2010年09月12日 | 見た回数: 1回

前作「ピッチブラック」が低予算感はともかく内容的にはそんなに悪くなかったのでどうかなという今作。
ちょっと期待はずれでしたね。

映像はさすがにお金かかってイマドキです。フルCGの町並み(多分)や宇宙船の大船団などの情景描写から、「マトリックス」のエージェント・スミスみたいな敵の動きまで、若干どっかで見たなー。という見栄えですがそれでもなかなかの見栄え。
またこのシリーズの特徴でもある、暗闇で目が見えるってのがうまい具合にごまかしがきいちゃうんですよね。暗いシーンが多いし。
※ちなみに、別にあまり興味がない人は「予告編」見ればいいシーンの7割くらいは押さえられます。

ただ、そんなお金も入ってSF大作となった本作ですが、最大の問題。内容がちょっと薄っぺらくなっちゃったかなー。

前作は(タイムトライアルの逃亡劇という)しっかりしたテーマが一本あり、それに対してなんだか気になる謎の犯罪者リディックがアンチヒーロー的に関わったり、いろんな境遇でそれぞれになんか抱えてるような老若男女様々な登場人物がそれぞれにいい味が出てたんですが、今作は逃亡劇、リディックの出生の謎、新たなる敵、新たなる過酷な環境、その他諸々いろいろと織り交ぜて、映像も派手にして時代の最先端のSF作品を作るぞ。と意気込んだんでしょうかね?色々できるようになったので、あれもこれも見せたいぞ。CGも今風に凝っちゃうぞ。と、詰め込みすぎた分、もうちょっと深く掘り下げるべきじゃないの?という箇所をさらさらと流してしまい、結果的にお茶づけ五杯食べたような気分です。

ラストもちょっと物足りない。それなりに強大な敵・・・と持ち上げていたにもかかわらず、基本「マトリックス レボリューションズ」的な1on1ですべてを終わらせてしまうところもね。もうちょっと帝国に対してのレジスタンス活動とか織り込めたんじゃ・・・そうか。これだったら前編:「逃亡〜救出劇」と後編:「巨大な敵のラスボスに絡む戦い」を2部構成にしてくれてじっくり作れば良かったんだ。問題点も解消出来るでしょうに。

「ハリー・ポッター」やら「スパイダーマン」などと比べると「リディック」本人のネームバリュー・魅力それぞれちょっと劣るのもちと残念なところ。僕自身は割と好きなキャラなんですけど、決して有名なキャラではないですよね。あーいうエンディングを迎えた彼が、今後どうなるのか?当然気になるところですが、はたして続編(一応計画あるみたい)つくられるかな?

ということで、まぁ、ちょっと前作が良かった事で期待値が高すぎたという点もあるんですが、「イマイチ」な出来かなー。それなりに好きなキャラという事で楽しめはしたんですがね。

※鳴り物入りで登場した大物肉体派スターだったヴィン・ディーゼルも最近あんまり聞かないですね。「ユニバーサル・ソルジャー」で言及した裏「エクスペンダブルズ」に彼も入れてやってはいかがかな?

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