次代の肉体派俳優として、シュワちゃんらの後継者候補だったヴィン・ディーゼル主演映画。「ワイルド・スピード」とか「トリプルX」とか，別段悪いわけじゃないけどイマイチ華がないまま進んでる彼だなぁ。

さてさて、今作ですが、簡潔に言ってしまえば低予算「エイリアン２」。暗闇の恐怖がエイリアンの恐怖と直結する展開で、主役のリディックは暗闇でも目が利く犯罪者。の割にはあまりその設定が活かされてないような気もしました。
舞台が舞台なのでその能力が重要な要素でもあるんですが、その見せ方がなんかものたりないですね。いいキャラだと思うんですが、そこまでリディックの魅力が伝わり切ってないのも残念なところ。

あと、この手の映画は割と良く見てるので、どうしても「どっかで見たような・聞いたような話しだな」と思うのもしょうがないんですが、なんというか若干予定調和過ぎるんですよね。こいつは割と重要だから死ぬだろう。とか、正義の人と思わせて悪人。とか、見捨てたと思いきや最後に登場。とかね。

ただ、そうは言っても（2番煎じやけど）いいテンポで話しは進んで行くし、いつ襲われるのか？生き残れるのか？など緊迫感もある。舞台を暗闇にしたことで、うまいこと低予算具合もぼやけてるし、登場人物もそれぞれ個性があり悪くない。

どっかちょっとづつ物足りない感もありますが、良く出来てたように思います。最近見てる映画が低調だったことも有り十分に楽しめましたんで「なかなか」ってとこで。甘いかな？