おぉ、なんか「ピッチブラック」みたいである。縮小版の「エイリアン」っていったほうがわかりやすいかもしれませんな。ギャラクシー・バトルと言うにはあまりにもギャラクシーの1辺境すぎるっちゃーすぎるんですがね。

前作の「リディック」がえらくスケールの大きな、国家を揺るがす大事件になってしまった一方で、いまいち内容が薄くて結局どっち方面にも転べなくなってたのに対して今作、まさにリディック一人旅。

一応前作とのつながりで王様になったけど裏切られて辺境の地に一人・・・みたいなのはあるんですが、みるべきはそのへんの繋がりじゃなくって、単純に主人公の生命力をフルに引き出した舞台と、いかにそんな環境下で生き残るか。みたいな前半と、このドエライ地から以下に脱出するかの2点がいい感じに一本の映画にまとまってた気がしますぜ。

基本的に主人公は犯罪者で周りは怪物ダラケ。そんな中でいかに生き延びて脱出するか。脱出に際してはさらには彼を狙う賞金稼ぎもわんさか現れるわけで、そんな凄腕の賞金稼ぎたちをたった一人で殲滅していく様も楽しけりゃ、まさに「エイリアン２」のラストのような、怪物たちが大量に押し寄せてきてこりゃ無理やろう。みたいな後半まで、特に間延びすることもなく楽しく見ることが出来ました。

まぁ、スケールこそちっちゃくなったとはいえ、やっぱりダークヒーローな点と、あと、多対1を見事にやり抜く感じと、それぞれに1作目にあった良いポイントが戻ってきたんで、満足度高めです。

ラストの繋がりから行くと、再び2作目みたいな大スケールになりそうな感じもするけど、そもそも次はあるかなー・・・・。