オズ はじまりの戦い Oz: the Great and Powerful
画像表示切り替え監督: | サム・ライミ |
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出演: | ジェームズ・フランコ、ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズ、ザック・ブラフ |
時間: | 130分 |
公開: | 2013年 |
キャッチコピー: 魔法の国に迷いこんだ奇術師と、3人の魔女たち その出会いは、美しすぎる戦いのはじまり―― | |
ジャンル: アドベンチャー、ファンタジー |
コメント一覧
でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2017年09月16日 | 見た回数: 1回
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2013年09月15日 | 見た回数: 1回
そもそもの「オズの魔法使い」自体がちょっと怪しくて、不思議の国のアリスと混同しがちで、あれ?ハンプティ・ダンプティはどっちだっけ?みたいなレベルの僕が見ているので、ちょっと内容理解に難があるかもしれません。
とはいえ、この作品はよくある前日譚なのでそこまで厳密ではないかな?単なるペテン師の彼が英雄に祭り上げられ、実際の英雄になっちゃう。みたいな設定はきらいじゃない。真実を知っている人との絡みも悪くはないし、普通に勧善懲悪的にめでたしめでたしとはなるんで安心感もある。
ただ、良い魔女と悪い魔女が結局どーなってどうなるんだっけ?あれ?ブリキのロボットとかカカシとかでない?ドロシーは?とか思いながら見続け、そのへんが気になってエメラルドシティの最後の戦いですら、それほど盛り上がったわけでもなく、ちょびっと消化不良。確かにみんなが力を合わせて悪い魔女をやっつけちゃうクダリは楽しかったんですが、そこまで「うぉー」。とはならんかったしなぁ。
あと、とにかくfor 3D感が半端無くて、逆に居うとちょっとそっちにばっか力を入れて、映画自体にはあんまり力入ってないんじゃないの?とか思ってしまいました。冒頭白黒の狭い画面で始まり、あれ?古いの借りちゃった?とか思いつつもあちらの世界に移ったとたん今どきの3D映画に早変わり。
映像も演出も「Dr.パルナサスの鏡」と非常に似た印象の世界で、原色バリバリのキラキラな世界ですが、あっちのほうがメリハリというか異世界感がたっぷりで上かなー。
ま、とにかく3Dで見てなんぼ。みたいな感じだけが残りました。
もうちょっと原作知ってたら思い入れなり何なりが生まれたんでしょうが、まぁ、全くの単体の物語としてもふつーかなぁ。陶器人形の女の子は結構可愛らしかったけど、別段評価に影響する程でもないしねぇ。
最初の30分ほど見逃してしまって、オズが魔法の国に来るくだり、つまり予告編で見たような、気球のとことか滝下りみたいにわーっとなるあたりは、すべてすっ飛ばしてしまった。でも、まあもう見直すことはないかなあ。
うーん、全体的に雑なカンジ。
ベタだけど、ダイナミックな展開もあって大筋は文句ない。オズの、口ばっかりのペテン師で女たらし、本当は臆病で自分に自信がないキャラクターもいい。でもオズ以外のキャラクターに彼らなりの想いというか、真剣さというか、感情移入できるほどの深さがない。物語の流れにしたがって、やることやってるだけってカンジ。
ジェームズ・フランコ好きとしては、フランコ欲を満たすこと以外にあまり期待はしていなかったので、そんなにツラくはなかったですが。
しかし、後半の盛り上がりで一箇所だけ、「それじゃ安いスプラッタホラーやん!」ていうカメラワークがあって、ひとりで爆笑しつつツッコんだんですが、監督、サム・ライミなんですね。なーんだ、ファンサービスかあ。