ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)

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監督:寺本幸代
出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、千秋、向井理、三石琴乃
時間:104分
公開:2013年
キャッチコピー:
ここに来ると、夢はかなう。
ジャンル:
アニメ(日本)アドベンチャー

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2013年03月23日 | 見た回数: 1回

娘と一緒に映画館という評価なので、若干冷静さを書いている評価(←いつもや!)かも知れませんが、前作と比べると今作のほうが楽しい。

緊迫感に関しては旧ドラえもん長編作品の最初の頃のやつ(と、それに準ずるリメイク版)と比べるとちと薄いですが、今までの作品にない新しい設定目白押しでしたかね。

まず、知らなかったこと。
1.ドラえもんの鈴がネコを呼び寄せるだけじゃないってこと。
2.ドラえもんの鈴がのび太くんとの間に一つのドラマを作ってること。

結構ドラえもんは見てたりすると思うんですが、この2点は新鮮。ずっとドラえもんの話と触れ合って育ってきた身からすると、まっこう2.の場面を見せられて、それが二人の間の友情につながってるっていう展開はそれはそれでちょっと感動的ではありました。

さてさて、柴田さんも書いてますが、大富豪でいう所のジョーカー的存在なドラえもん。いかにその機能を殺すかという所は最近の映画の肝になってるのかもしれません。

今回は、徹底してドラえもんの能力を削ること削ること。舞台がひみつ道具ミュージアムでまわりには溢れんばかりの道具があるというのに、本人のポケットからは有効な道具が出せないというナイスなシチュエーションを用意して今まで以上に徹底ブロック。これが結構有効に効いていて、ドラえもんらしからぬ映画に仕上がってた気がします。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

なんだかんだで悪い奴ってのがいて、それに対してドラえもん一派が力を合わせて向かっていく構図。これがない。基本的には悪い奴はいないときたもんだ。怪盗DXってやつがいてドラえもんの鈴を盗んでみたりはするんですが、純粋に悪いやつじゃない。怪盗が出てくるとなると色々推理することになりますよね。良い感じのゲストキャラの胡散臭さと、だれがDXなのかetcも楽しい。さらに言うとラスボスそれでもなくって、ある別の事柄で引き起こされた大問題を解決するためがんばる彼らという構図もいいんだな。

ミュージアムというだけあって歴代のどこでもドアが見れたり、毎度おなじみの道具がいっぱい出てきたりと元来のファンもたのしめるし、今からあと数年でドラえもんができないやろ。という大人の視点を上手く拾ったエポックメイキングな発明があってという現在〜22世紀をつなぐ上手い解決法を提示してみたりと。ふむ。従来のファンに対しても、大山のぶ代さんを知らない世代にもどちらにも楽しめる作品だったんじゃないかと。

隠しテキストはここまでです。

うーん。改めて思い起こしてみると、見終わった時より印象がいいぞ。オススメにしちゃおう。

追記:最後に2014年映画公開決定!の文字が石造り。「ドラえもん のび太の大魔境」リメイクかな?

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