ドラえもん のび太とブリキの迷宮

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監督:芝山努
出演:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也
時間:100分
公開:1993年
ジャンル:
ファミリーアドベンチャー

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柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年07月10日 | 見た回数: 1回

けっこうドラスティックに四次元ポケット封じをするところが特徴かしら。作品全体としても、「道具に頼っていると成長できない」という含意は汲み取れなくはない。

上述のような工夫はあるものの、やっぱり<現代地球以外の場面で悪役の集団と戦う>という基本構造が同じで、んー、あんまりドラえもん封じを効果的に演出してくれたなあ、という印象は個人的には少ない。道具を封じたからには、封じたなりに知恵で立ち向かってほしいのだけど、のび太をはじめ、残念ながら知恵のない登場人物たちなので、そういうふうには展開しない。<迷宮>も、なんかそこにあるけど、必然性は低く、特にお話を盛り上げるわけでもない。<ブリキのホテル>でもよかったくらい。

そう考える(つまり知恵に期待できない)と、もしかして面白いドラえもん映画の形は四次元ポケット封じでなくって、最大限に道具を使いまくって、道具の限りを尽くした方が面白いのかも。つまりそれくらい強大な敵が必要なのか。

また、「道具に頼ってると成長できない」という主張を<ドラえもん不在>と<とある失敗事例惑星>で表現するのだけど、<遊ぶのが大好きな惑星の住人が失敗する>という事実は、この際、余計ではないんでしょうか。だって、ソレ、<ブリキ>にしたいからだけでしょう?

展開上、しょうがないんだけど、前半部分、のび太、スネ夫、ジャイアンの態度や発言の程度が低すぎて不快。とくにジャイアン、そんなに友達が大事だったら、普段から大切にしろ……と言いたい。のび太も同様の台詞を言うのだけど、舌の根も乾かぬうちに歩き疲れただの言う。なんとかなんないのかなあ。

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