千と千尋の神隠し
画像表示切り替え監督: | 宮崎駿 |
---|---|
出演: | 柊瑠美、入野自由、内藤剛志、沢口靖子、夏木マリ |
時間: | 124分 |
公開: | 2001年 |
キャッチコピー: トンネルのむこうは、不思議の町でした。 | |
ジャンル: アニメ(日本) |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年01月15日 | 見た回数: とてもたくさん
松田馨 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年07月10日 | 見た回数: 3回
上映当時付き合っていた彼女と一緒に見に行く約束をしながらいけなかったのでお詫びにDVDを買ったり、付き合ってないけどかわいいなと思っていた女の子に誘われて試写会&宮崎駿の講演会に行ったりと、個人的に思い出深い映画。
よく覚えているのが、講演会で宮崎監督が「自分は子どものために映画をつくっている。よく環境保護団体や反戦団体が、環境教育とか反戦教育の映画をつくってくれと言ってくるが、絶対につくらない。環境問題も戦争の問題も今の大人がしっかりしないと解決しないのに、大人は言うこときかないから子どものうちから言うこときかせようっていうその根性が気に入らん。環境教育とかちゃんちゃらおかしい。」
というようなことを言っていたことで、環境社会学科にいながら環境教育とかが嫌いだった僕は「ぶらぼーふぁーいん!」と思いました(ちゃんちゃらおかしい、は言ってなかったかもですが)。
で、映画の内容ですが、そんな宮崎監督の話を聞いたからというのもあるんですが、とにかく「子どもが困ったら大人が助けてくれる」ということがよくわかる映画だなと思います。千尋が何回も「野垂れ死に」するタイミングがあるんだけども、なんとかなってしまう。それはもちろん千尋が頑張ったからというのもあるのだけど、その多くは千尋を助ける「大人たち」のサポートがあったから。
現実の社会もこんな風にいろんな人に助けてもらってなんとかやってんだよなぁと思います。「ガキには明るい未来が約束されているんだ」と誰かが言ってましたが、そんな感じです。もちろん、なんにもしないで明るい未来が手に入るわけではないところも。
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年07月04日 | 見た回数: とてもたくさん
あれ、これも足してなかったのね。
副音声作業、子供との視聴で何度となくみていますが、よい作品だと思います。ただジブリ作品は、通常の尺度と違う判定基準が持ち込まれるんですよね。つまり「これまでのジブリ作品との比較」尺度なんですが、やっぱり「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」なんかと比べると、それらを初めて見てから、心の中で一緒に過ごしてきた時間もあって、なかなか突き出てほめられることがないという不遇の作品でもあると思います。
しかし、典型的な児童文学の構造(往きて帰りし物語)を、趣味のよい絵、圧倒的な動きの表現でみられる、間違いなく一級品だと思います。
でも、はじめてみたときは、定食屋のオムライスに入っていた髪の毛のように不快な部分がありました。
・雨が降れば海ができるのなんか当たり前だという台詞
・昔は帰りの電車があったのだが、いまはいきっぱなしだという台詞
この二つの台詞がずいぶんとイヤだったのです。せっかくの映画/映像の快感が、この説明的な台詞でとっても興ざめしてくるのです。「帰りの電車がない」というのは物語の構造上必要なのですが、それでももうちょっと入れようがなかったのかなーと。
あと、ついでなのでいってしまうと、やや嫌いなのは、
・一度みたことは忘れないものだ、思い出せないだけで
というのも、なんだかこのくそばばあ、知ったようなこといいやがってという気分にさせられますが、これはまあ、僕の性格の問題か。
作中に、白竜が式神から逃れて女中部屋に突っ込むシーン、そこから電車が駅のホームを通り抜けるように白竜が飛び出て、まろびつ壁にぶつかってなお上昇していく、一連の絵があります。ほかにも千尋が苦団子を白竜に食べさせる場面もですが、これらのシーンの竜の体の重たさ、存在感がすばらしく、上述の言葉があんまり陳腐なものだから、これらの絵を持つ作品に対して残念だなーと思うのです。
* * *
090710追記:
松田くんは本当にいろんな女性と交際しているんですね〜。
ふーん lol
松田くんの思い出深いコメントのあとではちと気が引けますが・・・んーと、娘がちひろちゃん観たいの。といったので流し見。サラッと感想です。
まだまだ全体を把握するまでは至ってない娘と一緒なので、なんだかんだ脱線したりはするんですが、食いつきもよく、さすがは宮崎駿。ついでにいうと「キティちゃん」だの「ノンタン」だののアニメ作品を一緒に観てる時とはこちらもテンションの上がり具合が違う。
「パパはあのヒヨコさんの神様が好きなのだ!」などなど力説したりしながら見てました。なんせ最初の導入の音楽でついつい涙腺もっていかれそうになってますしね。
見るたびにうーん。おもろい!と評価がうなぎのぼりな作品です。