何回かみてると面白くも感じるのですが、やっぱりジブリ作品中のランキングでは下位に位置してしまいますね。やっぱり「千と千尋の神隠し」と本作はちょっと落ちるかなーという感じがします。「天空の城ラピュタ」「紅の豚」をみた後の満腹感、「もののけ姫」をみた後の「ヤラレター」という思い、そういったものは全然感じません。それはハウルやソフィがともに自信のない人物で、魅力的じゃないからかといえば、……うーん、そうなのかな？

いきなり仕事の話に我田引水するのですが、すぐれたプログラマを「ウィザード（Wizard）」といいますが、たしかに魔法使いとプログラマっていろいろと似てるなあと思います。
ハウルの部屋にはたくさんの魔女よけが施されています。これってファイアウォールみたいなもんですよね。もしかして魔法使いってのは、実在のオブジェクトのメソッドを使える人たちなんじゃないですかね？　「火」「風」とかをオブジェクト指向的に考えると、やっぱり勉強を積んだ人たちなんだなあと思えたりします。

で、そんなふうにこの作品を見ているとちょっと面白いのはこの一言。荒れ地に向かう老婆ソフィに向かって男がいうのですが、「この先には魔法使いしかいないよ」という台詞です。sourceforge のトップページにいったとき、いつもこの台詞を思い出すのです。この先には魔法使いばっかりいるのだなあ、と。