コクリコ坂から

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監督:宮崎吾郎
出演:竹下景子、内藤剛志、大森南朋、香川照之、風吹ジュン、石田ゆり子、長澤まさみ、岡田准一
公開:2011年
キャッチコピー:
上を向いて歩こう。
ジャンル:
恋愛アニメ(日本)青春

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2013年01月29日 | 見た回数: 1回

いいじゃないですか。

ゲド戦記」評価保留中の僕としては、期待半分、恐怖半分だったのですが、満足でしたよ。子ども向けではないんですけどねー。

耳をすませば」より複雑な心理描写がある気もするし、舞台が戦後の復興期のイケイケドンドンな時代のちょっと田舎ってのも自分たちの世界とシンクロはしないし、高校生の学園紛争も共同生活宿舎の感じも全然ピンとこない。
でも、「ALWAYS 三丁目の夕日」とかと同様に僕自身、別にそんな時代を生きてたわけでもないんですが、なんか懐かしいイメージってのは伝わってきてる気もするし、クラブハウス(かな?)の雰囲気や修復時の盛り上がりなどなかなかに気持ちのよい展開。

耳をすませば」と比べると、登場人物たちのがんばりで同行って部分が少なくって(上記のクラブハウス存続は別ですよ。二人の恋愛ネタの所)、ちと物足りないんですが、一方であれほどキレイすぎることもなく、その分照れちゃうってところもなかったので、プラスマイナスゼロの。評価も同点でしょうかねー。

またいつか2作続けて見てみてもいいかな。

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年06月29日 | 見た回数: 1回

サイトンの感想、とてもよくまとまっていると思います。

見終わった後、一番最初に思ったことは、たぶん僕で50,000人目くらいだと思うけど、「ゲド戦記よりよかった」です。もうちょっといえば「かなりよかった」です。

二番目に思ったことは、たぶん僕で30,000人目くらいだと思うけど、「耳をすませばのほうがいいなあ」です。すくなくとも「ジブリの初恋」というキャッチコピーに反感を覚えた人だけだったら50,000人を超えると思う。

三番目に思ったことは、これはもうちょっと下がって20,000人目くらいだと思うけど、「お話が都合よく展開し過ぎだなあ」です。でも、これはそんなに悪いことではないんです。幸せな話をみたいので。

四番目におもったことは、10,000人目くらいになるのかな。「でも、もう一回みたいとは思わないなあ」という感じです。尾内先生によれば、10回目から映画は意味が分かるそうで、それはそれで賛成なのだけれども。

* * *

ゲド戦記」があまりにつらかったので、その次の仕事をみるのは、僕の中の密かな約束だったのですが、50%くらいは成仏した気分です。

でもね、他方、ジブリには子供向けエンターテイメント映画を撮っていてほしいという気持ちがあります。誰がなんといおうと、その点で「崖の上のポニョ」はとてもよかった。

本作のターゲットは多分大人なんです。しかもいい年をした大人でしょうね。それは「ALWAYS 三丁目の夕日」的なノスタルジーでなく、たぶん「この年齢の恋についての話」とでもいえばいいのでしょうか。

耳をすませば」の監督は、宮崎駿さんじゃあないけど、でも、あの年齢の恋愛を対象化しきらないで描いたところが妙味だと思うのです。ただね、対象化しきらないからいい、といってるわけじゃないんですよ。その青臭さが好きじゃない人もいるでしょう。「コクリコ坂」には、ああいう青臭さはありません。

ある種の大人をめがけてとってるんだろうなあ、と思うのです。で、それはなんでなのかなあ、と。

いい子供向け映画が絶滅危惧種なので、ジブリにはがんばってほしいなあ。

サイトウ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2011年08月13日 | 見た回数: 1回

映画部で公開中のアニメ映画の感想を書くのは,前例からちょっと怖いのですが,見ちゃったので感想。
宮崎吾郎だし,みなくていいやとおもってたのですが,坂が出てくるし,自転車だし,青春だし,「耳をすませば」フリークとしてはいっちょ見ておくかということで。
あと,NHKで制作過程のドキュメンタリ(≒吾郎と駿の親子ゲンカドキュメンタリ)を見て,宮崎吾郎が男前だし,結構いい人だったので,吾郎作品もう一回見てみたいということになりました。

うーん,それにしてもコメントの前置きが長いですね。あ,映画じゃなくて,僕のね。

えっと,結構よかったです。でも「耳をすませば」の方がよかった。
比べちゃあかんのかもしれんけど。

キャラクタの動きとかはゲド戦記の時よりは格段に良くなってました。見てて気になってしまうシーンは,これは千と千尋とかでも気になったけど,3Dモデルを使った壁面に囲まれたところの通り抜けシーンとかああいうのがちょっと気になったり。
でもそのほかのキャラの動きはよかったです。
そう思うと,宮崎駿は,やっぱりキャラの動きとか完璧やよね。と改めて思ったりします。

耳をすませば」もそうですが,そもそも話のネタ自体が,中高生の恋愛なので,そりゃあもう,大した話ではないんですけど「耳をすませば」は,なんというか,話にうまく引き込まれるんですね。
「もうっ雫ちゃん!そんなに思いつめなくても!!」とかって思えるんですが,今回のはそこまで感情移入ができない。こう,なんというか,なんか若いと,乗り越えなきゃならない壁みたいなものがあったりして,それをどう乗り越えるのかというのが物語になるんだと思うんです。そう思うと「耳をすませば」は,雫も聖司もなんだか自分で勝ち取ろうと頑張ってるし,その途中で挫折しかかったりと「おうおう,がんばれよ若者」とオッチャンが感情移入できるようになってるんですが,本作はどうも話がうまく進みすぎてね。あんまり感情移入できない。人生はやっぱり苦味がないと。
海と俊にもなんか挫折っぽいものはあるんですよ。でもねー。なんかその挫折がそもそも頑張りようがないもの(ままこれも別の形で乗り越えるのですが)と,簡単に乗り越えちゃったものしかないのが。
それと,話の後半。答え合わせをした後がだらだらと長いのも気になるところです。
でも海は,頑張ってました。本当にいい子です。よい娘さんになるとオッチャンは確信しています。

ということで,劇場で一回見ただけなので。ひとまず感想はこんなかんじでしょうか。

ちなみにサントラは買っていません。

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