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思い出のマーニー
画像表示切り替え監督: | 米林宏昌 |
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出演: | 高月彩良、有村架純、松嶋菜々子 |
時間: | 103分 |
公開: | 2014年 |
キャッチコピー: あなたのことが大すき。 あの入江で、 わたしはあなたを待っている。 永久に──。 | |
ジャンル: アニメ(日本)、ファミリー、青春、ファンタジー |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年05月13日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年05月08日 | 見た回数: 1回
ちょっと厳しめの採点なのは、ジブリ補正。ほんとは「なかなか」でもいいのかも。スジはいいんですが、すこしばかり眠たいんですよね。
思春期の女子の自己受容の物語で、なんというか、世界と自分との接続を取り戻していくのですが、幽霊譚の定番的な展開で、うまいこと伏線を張って、きれいに解決をしていくのです。
大人が見ていると、上述の通り定番的展開で、児童文学のお家芸みたいな話ですが、嫌味なく映画化したなあと思います。
ん? 佐々木くんに言及した方が良い? それはちょっと(佐々木くんに)野暮かなあ、と。
おんなじ監督さんですかね。「借りぐらしのアリエッティ」の時も思ったんですが、やっぱり僕はジブリに期待しすぎているんだろうか?と、ついつい思ってしまう。
ということで本作、たしかに絵(特に風景)はジブリのもので綺麗なんですが、なんだろう?人の感じが若干違うんだなぁ。いや、ネガティブだから。とかそ~いうことじゃない。それだったら「千尋」の冒頭だって結構ネガティブなんだけど、なんとなく人っぽい(アニメで言うのもアレですが)感じが伝わってこない気がしてしょうがない。「借りぐらしのアリエッティ」の時も思ったんですが、どうも躍動感というか・・・なんでしょかね?
宮﨑駿・高畑勲両君が絡まない作品ってことだとしても、悪名高き判断不能作品「ゲド戦記」はともかくとして、例えば「コクリコ坂から」はいないなりによく出来てた感じはするんですよ。
でも今作品、いや、話が悪いわけでもなけりゃゲド戦記的でもないのに、イマイチ主人公の動向に気持ちが乗って行かない。どうしても人物自体が凡庸というか動きのないところばかりが目に入ってしまって、話がすんなり頭に入っていかないんですよ。それがラストまでずーっと引っ張っちゃってさ。
友達(?)にとてつもない悪口を本人に向かって言い放ったり、完全にほかの人と違うと(自分で思い込んで)なんか達観したというか諦めたかというか・・・なキャラは悪いわけじゃないし、彼女がどう変わっていくか・・・みたいなのも見どころだったと思うんですが、はてさて、ちょっと成長したんだろうか?
少なくとも自分の存在というか立ち位置がわかったというのはなんとなく理解できたんだけど、これが成長というものなのかなぁ。そのへんはちょっと大きな変化を求めすぎているのかもしれない。
多分、これジブリ作品じゃなく見てたとしたらかなりいい部類の作品として認識されたんだろうけど、風景はジブリらしいジブリ作品だし、それも難しいかな?
ということで、話も悪くないし、絵は絵でステキなジブリの世界を堪能できるんだけど、なんとなくしっくりこないというか物足りないというか。そんな感じを受けたのですわ。