おおかみこどもの雨と雪

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監督:細田守
出演:宮崎あおい、大沢たかお、菅原文太
時間:115分
公開:2012年
キャッチコピー:
私は、この子たちと生きていく。
ジャンル:
ファミリーファンタジードラマ

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2019年10月27日 | 見た回数: たくさん

こどもたち(小2と年中)が好きらしく、なんかいもレンタル屋で借りてきてはヘビロテするんですわ。こちとら風邪で伏せっていて、身動き取れないところで、何回も見せられたので、いちおう覚書まで。

石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年01月28日 | 見た回数: 1回

細田守作品は嫌いじゃない口なので、この作品も至って楽しくは見れたんですが、彼の作品の中ではちょっと落ちるかなー。

デベちゃんも書いてるとおり、ちょっと都会ぐらしのパートがしんどかったし、終わりも、まぁ、比較的あっさりで、わ~~っと盛り上がるということもそれほど感じられなかった。

ただ、別段ラストがイマイチということではなくって、予定通りに収まった感じもあるから悪い気はしなかったです。最終的に二人がどちらの道を選ぶか。というのはなんとなく見えてはいたってのもあるんですけどね。がっかりするほどじゃない。

基本的にはとても良い動きをしてくれるんで、子供らが雪の中を走り回ったりするシーンとかは気持ちよく見られるし、雪ちゃん(おねえちゃん)の小ちゃい頃の元気いっぱい走り回ってるとこなんかもとっても微笑ましい。そんなところは評価高いですよ。

でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2014年02月10日 | 見た回数: 2回

前回は最後がすこし尻切れとんぼになってしまったので、改めて二度目の視聴。一度目ほどもやもや気にすることなく見られた。一度目では嫌な部分を、二度目は良い部分を強調して見ることができたかな。それでもやっぱり見た後に落ちこんだりはしたけれど。感情的に嫌悪する映画は黙って二度目を見ろってことか。

そもそも最初から、田舎に引っ越してからの生活は、じぶんの現実とは切り離されたファンタジーとして頭を切り替えて見られたので、花さんがパーフェクト超人だろうと、田舎暮らしを甘く見てようとあんまり気にならなかった。田舎に新参者として入っていく疎外感や、成長する子供たちと変わらなければならない母親との距離感を、現実にはあり得ない「おおかみこども」にすることで、よりビビットに描こうとするストーリーはそんなに悪くないような気がする。ヘンにリアルにならずに済むし。反対に言えば、ある意味薄っぺらくてもそういうものだと思って見られる。
だから「母が恋に落ちたのは、おおかみおとこだったのです」というナレーションの直後から田舎での生活をスタートさせてくれたらたぶんあまり嫌な思いをせずに済んだだろうな、と思う。前日譚は合間あいまにやればいい。都会の生活でのあれやこれやが生々しくて、「パーフェクトブルー」を見た時のようなむかむかした気持ちの悪さで完全に出鼻をくじかれてしまったのがまずかった。
ほんとうにこれは子供と見ていいアニメ映画なのか?そんなことで頭がいっぱいで。
小さくて細くて勉強家で頑張り屋さんの花さんが、大学の同世代の男の子とは違う雰囲気をまとったミステリアスな男性に出会って、彼は不幸な境遇で同情をして、そのうち家に転がり込んできて、子供ができちゃって、でも生む!って二人で産んで、これからつつましく幸せにって思ったら彼は理由もわからず死んじゃって、それでも花さんには親や友達という頼れる存在も一切ない…って一番最悪の境遇をひとつひとつ丁寧になぞって、人生を転がり落ちて行く人を描く野島伸司のドラマみたいだ。知り合いだったら、彼女、真面目だったのに愚かにも道を踏み外しちゃったなあ、ってきっと思うよ。ときには人の気を逆撫ですることで、意味を深める物語もあるけど、この映画はそういうはなしじゃないような、見ている人をむかむかさせてまで必要なエピソードじゃない気がするの。「恋をしたのはおおかみおとこでした」くらいがちょうど良い気がするの。

それと、やっぱり男の人って母親に自分を見ていて欲しいのかしら。ラストもびっくりしたけどときどき雪の扱いがぞんざいでぞっとする。溺れた雨を助けた雪の背中に不安な気持ちになったりして。

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2013年03月02日 | 見た回数: 1回

ステロタイプな価値観の再生産を悪く言いうのは、天に唾をするようなものだとは思う。僕が好きな映画群なんて、典型的にソレですからね。

子育てだとか、田舎暮らしだとか、不思議な出生だとか、そういうものに対するステロタイプな価値観──ちょっとキツい言い方をすると憧れ──を、ごそっと詰め込むと本作になると思う。

で、どの事象も当事者は心穏やかに見るのは難しいのだろうなと思う。シングルマザーの苦労や、田舎暮らしの現場や、人と違う出自を持っている当事者は、苦楽のエピソードをこういう描き方はできないだろう(お、けっこう、きむさんが当てはまるところがある??)。

でも、これは悪口じゃあないのです。当事者でないからこそ、知らないからこそ描ける、というのは悪いことじゃないと思う。悪いことじゃないと思う、というよりそれを禁じては、物語が生まれなくなってしまうと思う。

あとはその「ステロタイプさの表現の仕方」の問題でしょうか。そのあたりは僕とこの監督さんはやっぱりちょっと趣味が違うのだろうなあ、と思うのです。

まあ、そもそもから言えば、僕はこういうストーリに着目しないような人物なので、仕方がないのですがね。

* * *

子供が見るために、奥さんが借りてきたのですが、「サマーウォーズ」が嫌いだったので、警戒をしていたものの、そんなに不快になるようなことはありませんでした。

とちゅう、「これほんとにアニメ?」というくらいきれいな絵もあって、よい意味でちょっとびっくりしたし。

途中、よそを見て、声だけ聞いたら、「千と千尋の神隠し」の釜じいの声が聞こえてきたので振り返ったら、田舎のおじいちゃんでした。菅原文太さん、出てたんですね。ふーん。

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