バケモノの子

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監督:細田守
出演:役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘
時間:118分
公開:2015年
キャッチコピー:
キミとなら、強くなれる。
ジャンル:
アニメ(日本)アドベンチャー青春ファンタジー

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2016年05月26日 | 見た回数: 1回

いやー、面白いじゃないか。
次期宗師を決める戦いなんてスケール感も重量感も感じられて、これはおっきな画面で見りゃ良かったなぁ。とも思ったもんです。

前作「おおかみこどもの雨と雪」が、悪くはないんだけど今一歩すっきりしなかったのに対して今回はそのへんの引っ掛かりが少なくって派手でスポ根要素もあり、最後もとてもすっきりした気持ちで見終えることが出来ましたよ。

前半のジャッキー映画を見ているような足さばきだけのトレーニングや、師匠も弟子も慣れない状態でぶつかり合いながら、ちょうどいい関係を形成し、互いに師匠であり弟子であり、互いをキーにして成長していくなどシンプルでわかりやすい構造。

人間界に戻るようになって若干互いに距離感が生まれたりするとこなんかも親離れしようとする弟子と子離れできない師匠という関係性がになったとしてもどこかでしっかりとつながっていた感じ。
故に倒れた師匠を罵倒するかのような荒っぽい、でも本心からの応援と、それに減らず口でムキになって返す師匠とのやり取りが生まれそれがしっかりと力になって・・・うん。ぐっとくるぜ。

父と息子の関係性ということで余計に「おおかみこどもの雨と雪」よりも面白く感じられたのかもしれませんが、「時をかける少女」に次ぐ出来じゃないかな。

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年04月29日 | 見た回数: 1回

大蓮寺の秋田さんの映画評を読まなかったら、たぶん見なかったんだけれども、見てみても、残念ながら、秋田さんほど楽しめなかったかしら。

相変わらず「実写?」みたいな綺麗な絵は綺麗でした。

* * *

その理由の一つが声。

正直、役所広司以外は全滅という感じでした。英語で見ればよかったか……。特に幼い頃の蓮(レン)は、なんちゅうか、役者はいい人だと思うのだけど、当たり役ではなかったなと思います。

* * *

理由の二つ目が、ストーリーテリングにのれなかったというところです。

秋田さんが映画評で抽出しはった要素は、まったくその通りだと思うんです。僕の大学からの先生のユズルさんも「良い先生より、良い生徒(学生)が必要」みたいなことを言っていて、高め合うような部分がメッセージとして入っているのは、それはそれでいいのです。

そういうことじゃなくって、なにもかにも唐突で無理を感じて、物語に浸るというより、アラを探したくなっちゃうんです。

同じような異世界突入ものはたくさんありますし、飛び込み方だけだったら「千と千尋の神隠し」と似ていなくはない。異世界なりの変なルールがあるのもまあいい。

でも、難しいことに、そういう一つ一つがおにぎりに混ざっている砂利のように、噛むときにガリッっていうかんじ。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

克己の挿話としてメルヴィルの『白鯨』が使われるのだけど、メタファがわかりづらく、ラスボスも「ほら大きいだろう」くらいにしか思えない。

隠しテキストはここまでです。

Mr. Childrenの字余りのテーマソングもなんだかなあ、で。

だから、相性問題なのかな。

きっと楽しい人は楽しいと思いますよ。

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