パシフィック・リム PACIFIC RIM

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監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、チャーリー・デイ、ロブ・カジンスキー
時間:130分
公開:2013年
キャッチコピー:
人類最後の望みは、この巨兵。
ジャンル:
怪獣アクション

コメント一覧

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年03月09日 | 見た回数: 3回

萌えまくった男子たちとは違い、やや冷めた目で見ていた本作。あんまり見込んでいなかったので、2作めのもやっと感を払拭するために再視聴。

ははーん。これはいいね。

まずね、とにかく絵が暗い。堂々と白昼にさらされる続編のイェーガーとは違い、いつも天気が悪い、さらに夜。ラストシーンも海の底だし。重苦しい空気感で画面の重力が増すのと、ライティングが映えるんだなあ。夜の港、香港の街のけばけばしいネオン。
1作めはイェーガー自体も特徴的なんだね。暗くてもちゃんと見分けがつく。形も印象的だし、パイロットとイェーガーもキャラを合わせてきてるから、どれがだれだっけ?ってなりづらい。

あとは巨大さと重厚感の演出の挟みかた。いつか『サマーウォーズ』を見たとき、ラブマシーンの登場シーンで丞二がとっさに「あおれっ…!」って言ったのを時折思い出すんだけど、とにかく大きく見せる演出の見本市みたいで楽しい。漁船との対比、ドックの広大さ、まわりでわちゃわちゃ動いてる技術者たちとの対比、タンカーとの対比、司令室?からの視点、操縦者側からの視点、重いと感じさせる動き。造船の現場みたいな、巨大で重いものと向き合うのが日常の人びと。ふむ。

それと、ギミックもちゃんと見せてくれるの。バカげた設定なんだけど、見せていない部分も含めて、バリバリに作り込んでるのがわかるというか。第一世代にどんなイェーガーがいて、その時代はどういう戦い方をしていたのか、その時の世界事情は?とか、監督にきいたらすごい詳しく教えてくれそう(そしてこちらが適当な理屈をつけて切り上げない限り、話終わらなさそう)。

そんで、これは日本にいるから分かってしまうんだけど、日本の描き方が続編とは随分違う。日本といえばコレって場所が渋谷のスクランブル交差点で、続編では見事にみんなで渋谷に大集合なんですが、どう頑張って作り込んでも、知っている私の目にはどうしても胡散臭い街並みに映っちゃう。でも今作の日本は、飾り気のない一本の路地だけ。貼ってあるポスターの字面は微妙だったりするのに、前作よりよっぽど日本らしく見えるのが面白い。なにより、マコさんの記憶の風景でしかないから、その夢見心地なリアリティのなさが、逆にリアルというか。

……うーん、何かにつけ、よくできてるなあ。

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年03月08日 | 見た回数: 2回

冒頭から音楽と重厚な機械音とに圧倒される。めっちゃ熱いな。改めて見直してみると、前回より燃える感じでした。

怪獣とかロボットとかが響かない人には、んー。なんかロボットがガチャガチャしてるだけ。という「トランスフォーマー」感を感じちゃうかもしれない。けど、圧倒的に違うのが重さ?重力?

なんだったらあっちのほうがサイズはでかいかもしれないんですが、中途半端にガチャガチャ変形&高速移動したり、動きがなめらかだったりしちゃう分、重さが伝わってないというかなんというか。ドシーン・ズシーンといった重力に縛られてる感じ?

巨大ロボット作ったらそりゃそんな感じになるでしょ。続編はもうちょっと技術進んでトランスフォーマー感出てるかもしれないけど、今作はもう。重機の延長でしかない。そんなずっしりとした重さを持った巨体が、これまた巨大な怪獣と戦う・・・多くはいいますまい。オススメである。

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2015年01月09日 | 見た回数: 1回

娘が「妖怪ウォッチ」見に行っている間に、こちらはスーパーロボット怪獣映画だ。とばかりに長いこと借りっぱなしのパシフィック・リムを見てみました。おまたせしてスイマセン。

さてさて、いやー、冒頭こそなんかこのノリダイジョブうか?とか心配になったんですが、やっぱ戦い始めたら違います。そりゃもう、ウォー。やれー。とのめり込んだもんですよ。これは映画館で見たかったかなー。

ちょっと気になった菊地凛子さんの日本語のセリフが妙に片言だったんですが、ありゃわざと?
日本が誇る大女優、芦田愛菜ちゃんもさすがの演技力。最近はちょっと狙いすぎてやり過ぎな気もしてたんですが、こー言うことさせりゃ安心感が違います。泣いてなんぼ・・・みたいなね。

いや、でもまぁ、とにかく怪獣対ロボットの戦いでここまで熱くなれるもんかね。とか感心してみてました。「ゴジラ×メカゴジラ」を冷ややかに見てた僕が、それこそ小学生中学生くらいな気持ちにさせられたもんです。ディズニーランドのように、これ見て少年が大人になることはないでしょうが、おっさんが少年になれるのは間違いない。

新しい「ゴジラ」もなかなかの出来のようで、柴田さんも褒めてましたが、いやー、やっぱり好きな人が好きな様に作ってくれるといいもんが出来ますなぁ。「デビルマン」も作ってもらったらどうだろうか?

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2013年12月16日 | 見た回数: 1回

怪獣映画好きで、この映画を悪く言う人がいるでしょうか!?

だって、「怪獣」だって “KAIJU” ですよ!

もうね、怪獣の演出については、そりゃ「クローバーフィールド / HAKAISHA」だってよかったし、エメリッヒの「GODZILLA」も僕は好きだけれど、冒頭の海底のビリビリした電撃描写からこっち、演出、怪獣のデザイン等々、ここまで日本の怪獣映画を丁寧にリスペクトした作品があったでしょうか!

ALWAYS 続・三丁目の夕日」で、振り返るゴジラをみたときに、ああ、これを映画でやってほしいなあと思っていた、あれをようやく見た気分です。極端な言い方をしたら、「夢が叶った」と言ってもいい。

罰当たりな原子力描写はそりゃあるけれど、でも、御免! この映画については、どうしてもそんなことを考えないでいけてしまう勢いがあります。

忙しい毎日で、どうにも映画を見る時間が作れないのだけど、深夜にも関わらず、一気に見てしまいました。僕にとっては、間違いなく2013年を代表する映画です。ありがとう、ギレルモ・デル・トロ! これから、まだ何回も見るし、とりあえず初回コメントはここまでで!

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