はやぶさ/HAYABUSA
画像表示切り替え監督: | 堤幸彦 |
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出演: | 竹内結子、西田敏行、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾 |
時間: | 140分 |
公開: | 2011年 |
キャッチコピー: あきらめない勇気を与えてくれたのは、君──。 | |
ジャンル: ドラマ、宇宙 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年12月11日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年11月09日 | 見た回数: 1回
こんなに残念な思いをするなら、見なければよかったかも。
はやぶさのアレコレは、二回目をみることで、いろいろと深く味わうことができたのはよかった。
でも、竹内結子さん。演技としては、掛け値なしに、かなりよかったと思う。しかしそういうことじゃなくて、こういう架空の人物を入れる意味って何なんでしょうね。いろんな人物がプロジェクトに寄与したと思います。その寄与を一人の架空の人物に託す、というのも理屈としてはわからないではない。でも、なんでそういうのをきれいな女子にやらせるんでしょう。
出てくるたびに、気分が悪くなり、プロジェクト担当者の一人が契約期間を終えて出て行くときの涙も不快になってくる。そういうつらい思いをした人を描くことに異論はないけど、そのつらい思いを美人だからってその涙でどうにか表現したと思うんだったら、どうにかしてると思う。
繰り返しますが、現場には女性はいたことでしょう。そして、絶対にプロジェクトにとってかけがえのない仕事をしていたはずです。でも、そういうのはあえて等身大に描いていただきたい。史実になくても、美人の女の子を出さないと、人が見に来ないと思ってるんだったら、視聴者を馬鹿にしすぎてると思います。
くれぐれも竹内結子さんはいい役者だと思っています。この場合、問題は監督でしょうか? いったい誰が悪いんでしょうかね?
でも、事実はよかったし、差し引きゼロでまんなか評価で。
追記:
この映画の後、「紅の豚」を見たのです。「紅の豚」にはフィオが出て来ます。フィオが毛嫌いされるのってそういうことなのかなあ。僕には癇に障らなくても、ああいう偶像化された女子は、時として、不快感に抵触しやすいのかも。
もしかするとある種の根の深い男尊女卑なのだろうか。でも「羊たちの沈黙」を見てても、女子が主人公だからってなんの不満もないのです。なんだろうなあ、必然性が少ないのに登場する女子(「火天の城」とか)、というのがなんだか短絡的で嫌なのだけどなあ。
んー。柴田さんが言ってる、女の子だす必要性・・・みたいな点で言うと確かに納得。彼女自身のドラマはまぁおいておいて、もうちょっと「陽はまた昇る」のごとくプロジェクトX劇場版で見てみたいかなー。
とはいえ、なんだかんだで低予算の中で日本の底力を見せてくれるわけですしその点では満足です。ただ、やっぱりちょっと迫力にかけるのかなぁ。例えば「アポロ13」の緊迫感はなく、かと言って「月のひつじ」ほど長閑な感じはないってのは弱いなぁ。おんなじように見失っちゃったりするわけですし、ミッション自体のスパンが長いんで数日間のあれと比べるってのも厳しいんですが、それでもどこらへんをターゲットに竹内結子さんのドラマを入れたんでしょかねー?
竹内結子さん自体はとても良かったですし、登場人物、特におじさんたち(生瀬くん含めて)かっちょよかったです。「はやぶさ君」の扱いも結構好きですよ。
また、実話自体がいい話なので、トータルで悪い感じはしないんですが、どうせなら竹内さんパートをもうちょっとボリュームダウンして2時間弱で締めてもらったほうが良かったんだろうなー。