BECK

画像表示切り替え

Amazon で BECK を買う

監督:堤幸彦
出演:水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、忽那汐里、中村蒼
時間:145分
公開:2010年
キャッチコピー:
奇跡の出会いによって生まれたバンド、ベック。青春のすべてが、ここにある。
ジャンル:
音楽青春マンガ・アニメの実写化

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年12月05日 | 見た回数: 1回

残念映画愛好家の僕に推奨していただいたUさんには大変申し訳ないのだけれど、正直僕には普通に楽めそうだぞ。期待に添えずに申し訳ないなぁ。と、思いながら見ていました。が、ん?

ん?ん?

ん?ん?ん?

いや、たしかに映画としての出来はとってもダメな感じがあっていいんですが、いかんせん見てる僕が男の子で、男の子たちが「うぉー、がんばるぜー。」ってなんやかんややるスポ根的なネタが好きなのですな。

あと、音楽的素養があんまりないのも好印象(っていっても普通ですが)な要因のひとつ。ちょっとやり過ぎな感じもするけど、まぁ、ぎりぎりアウトくらいの作品かね。と。

が、ですね。そろそろ行きましょうかね。

マンガ自体は読んでないのですが、まぁ監督は「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」であれだけキャストそろえれた彼ですんでそれっぽい人たちなんでしょう。似てるのかな?

主役のコユキ(佐藤健:仮面ライダー電王)と竜介(水嶋ヒロ:仮面ライダーカブト)が競演。お、戦わないのにVSな劇場版仮面ライダーかなと期待してしまう訳ですが、残念ながら戦ったりライダーキックを繰り出したりはしません。
残念。水嶋ヒロに関してはぱっと思い出す限りじゃ初視聴だったんじゃないですかね。まぁ、かっちょよろしいんで、ライダーップリも見たかった。

主に戦闘担当は「桐谷健太」の独り舞台。あ、もちろんけんかしたりドウコウしたりって言う話ではないので、ほぼワンシーンですが、昆虫たちの力には頼らずに一人で撃破していきます。彼は良かったですね。元々好きな役者さんの一人やし。

ちなみに、映画も彼の独り舞台。彼が一番良かった気がします。ちゃんと唄っていたように見えますしね。かっちょよろしい。あと、オープニングとエンディングのまともな歌(レッチリとオアシスらしい)は良かったです。当然か。

が、他方、これは演出なんでしょうか?ありですか?

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

コユキ君の歌が聞こえません。声が聞こえません。深海の中でほわんほわんと音楽がなっているかのような・・・。でもってそれに輪をかけるような霞がかったスローの演出。

むむ!なしでしょ。と。

ただ、ふとこの映画の宣伝を思い出すとですね。歌が最高に良かった。涙が出たとな。

結論:若年層にしか聞き取れないモスキート音みたいなやつなのかもしれない。なので、年配の視聴者には受けが悪くて、若年層には受けがいい、みたいな構造(ほんとかどうかは知らん)が生まれているんじゃないかと。

隠しテキストはここまでです。


正直最後の一発はびしっと決めてくれるのだと思ってたんですよ。まぁ、すごい歌なので、簡単に出せない。ってことをこの手で見せるなら確かに最後まで引っ張っておいて、立派にどかーんと最後を締めるってのはいい感じなエンディングを迎えられそうだし、彼が唄えないならさ、プロの人やとってきてなんかしらするとか出来るでしょうに。
それを最後まであれされちゃうと、演出?手抜き?僕の耳がおかしい?となっちゃう訳です。

「20世紀少年」の唐沢君の歌だって決して立派なもんじゃないんでしょうが、それでもはっきりとメッセージを届けることが歌の本質じゃないのかな?
その点で、音楽映画としては残念ながらがた落ちです。ただ、前述の桐谷君のちゃんとした歌に関しては評価が高いので相殺してちょっとマイナス。位で収まってはいますがね。

さて、次の残念ポイントはライバルのグループのボーカル。きしょいわ。顔やら行動が。これは個人的な好みですがね。やってるのが誰かもしれませんし、演技とはわかって入るんですがね。まぁ、ストーリー的にも人気な人をボーカルにしてグループにしてうれれば若い子は食いつくで。と言う中村獅童・・・いえ、その役者さんの思惑なんでしょうがね。

ただ、それが明らかにジャンル外のビジュアルで攻めてこられて、それがBECKよりも遥かに人気が出るってのも・・・実際そういうもんでしょうか?

次、意味深な存在、で、実は意味などない単なる学園のヒロインがとてもウザい。ケッ!(おっと失礼)
ウザい女子を見る目に関しては目が肥えていないので、でべちゃんあたりに評価してもらいたいと頃ですが、「いや、ウザい女子」の定義とはちょい違う。と言われかねないかな?
まぁ、同級生女子の友達も少なそうなキャラです。が、何やら新体操部で中良さそうにしてますね。お!新体操部員。ミナミちゃん類型ですか?

まだ行きます。なんかプロデューサーの松下由樹がそれっぽく見えない。改めて思い起こしてみても「デトロイト・メタル・シティ」の松雪さんが素敵だなと。

次。これはテレビ放送版を見たせいかもしれませんが暗黒街(音楽界だっけ?)のボスとの約束はどうなったん?計測不能で契約破棄ですかね。しっかりと教えてください。お願いします。

あと、本編が長い(145分)割に話がかなり急展開すぎて説明不足なのも気になりました。原作が何巻あるかは知りませんが、どうせ結構はしょってると思うので、どうせなら90分2本だてでやった方が良かったんじゃないかな?そんなに豪華な役者陣を拘束できないかな?

評価的に残念をつけるかと言うと、それが難しいところ。確かに、「ん???」なところもある。けど、青春万歳!な感じは嫌いじゃないんですよね。その辺を加味したら「イマイチ」くらいでしょうか。

ただし、あの素敵な声が心に届く人であれば評価があがるかも。と言うことで。基本的にはマンガ読んでる人、見てない人、それぞれに勧めはしないかなー。

リンク