響 -HIBIKI-

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監督:月川翔
出演:平手友梨奈、アヤカ・ウィルソン、小栗旬、北川景子、高嶋政伸、柳楽優弥
時間:104分
公開:2018年
キャッチコピー:
私は曲げない。
ジャンル:
サスペンス青春マンガ・アニメの実写化ドラマ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2019年04月03日 | 見た回数: 1回

原作未読。

主演の子は欅坂46のセンターで、エンディングも彼女(ら)がうたってるとくればさぞやアイドル映画なんだろう。と思ってましたとも。
最近だと「あさひなぐ」とかど直球のアイドル映画with漫画原作見てるし、そこまで抵抗はないものの、どっか色眼鏡で見てるというかなんというか。

なんですが・・・。

おーいいじゃないか。

若干話に無理があったり、展開が急というか端折られてる感もあるっちゃーあるんですが、この映画、主演の彼女の存在感だけで立派に成り立っちゃってる気がしますな。キャラも立ってるし原作は知らんのであれですけど思ってた以上に迫力ある飛び蹴りあり、パイプ椅子攻撃ありのアクション映画。

自分の信じてることのためであれば暴力もいとわないという人間的には破綻してるように見える天才。一方で好きな作家の先生に浮かれて握手を求める姿なんかは普通の女子高生である素直さというか幼さというかも出てて、それはそれで好感が持てたりする。
そのへんをうまーいこと演じてた(のか、素なのか)

基本的に努力やら友情やらのジャンプ的スポ根ネタが好きなんですが、こーいう圧倒的な天才も好きですよ。でもってそれが主役ですもんねぇ。

その他サポートしてる錚々たるメンバー、特に柳楽優弥くんと小栗旬くんの同じ文学世界の住人のそれぞれの彼女に対する挫折感と対抗心もよかったし、同世代のアヤカ・ウィルソン(「パコと魔法の絵本』以来久々に見た。大人になりましたなあ)のライバル心や嫉妬心などなど、天才に翻弄され右往左往する凡人たちの絵もいいですな。

と、いうことでうまくこの気持を書けてない気もするけど、「バクマン」に近い熱さもあり(キャラだけで言ったらこっちのほうが立ってた気がする)、張り詰めた緊張感もありの今作。アイドル映画ってことで敬遠するのはもったいないという気持ちになるほどの主演の平手さんに満足満足。

追記:
BECK」の時、歌を流さないのはいかがなものかね。ということ書いたと思うんですが、今作見てちょっと意識変わったかも。モノスゴイモノという作品を実際にかたしにしちゃうとそれはそれでがっかりしてしまうのかもですしねぇ。

追記2:
続編も期待しちゃうんだけど、あんまり流行らなかったっぽいし作られないかなぁ。もったいない。

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