えらく評価が低い人もいるみたいですね。ネットで感想とか読んでると。まぁ、それなりにファンがいるマンガ原作の実写映画化はやっぱり叩かれやすいかなー。ファンって言っても人数とかの問題より、濃さの問題で。

いや、結構良かったんですよ。原作知らない僕からすると。

青春モノとして、若干撮り方似てるかねぇ。と感じたのは「ハルフウェイ」。んでもあれみたいな、未来はめっちゃ明るいねん。とは違って、より現実的で鬱屈した前半、行き先も出口も見えない閉塞感と、気持ちを切り替えて一歩踏み出そうとする姿勢。〇〇（ネタバレ）があった後、それに対するラストのライブシーンにまでの開放感なども伝わってきました。
宮崎あおいさんだって充分に可愛らしかったし、脇を固める桐谷健太とサンボマスターの人だっていい。

あと、なんといってもちゃんと最後歌ってくれたってのもいいですな。歌のうまさはともかくとして、精一杯歌ってる感じがあったしね。
「BECK」でまさかの声無しライブを経験している身からすると、やっぱちゃんと歌ってくれると違いますよねー。

ただし、それでもこれはもったいない。ってのが、そのライブのラストソングのシーン。ここは張り切って歌ってる所、フルで聞かせなきゃアカンだろう。って所で、回想シーン入れてくるあたりがなんともねー。
内容的にはライブ終了後の回想・・・みたいなのでいいはずなのに。変な演出でせっかくの歌がダメにされた印象が強かったです。

ということで、かなり満足でしたし、見終わってしばらくはあの歌がアタマん中グルグル回ってるくらいだったし、曲も良かったんですが・・・そーだなぁ。やっぱりあの最後のミソ付けられた感じがなー。あれがなくて、ちゃんとフルで聞けてたなら迷わず「オススメ」にしちゃうのになぁ。

さて、「少年メリケンサック」もはやいとこ見たいとこですな。