冒頭いきなりアニメから始まり、本編はアニメ映画ではありません。という大胆なスタートを切る真田十勇士。いきなり見る気が削がれるな。
いや、アニメがあかんわけじゃないですよ。終わりまで見て思うのは、いっそアニメで終わったほうが良かったんじゃなかろうかと・・・。

もともと舞台らしいんですが多分そっちだったらそんなに気にならないんだろうなー。という印象も受ける過剰気味な演技と、ドラマだと意外と平気だけど、映画になるとと全然ダメになる堤幸彦流お笑い小ネタとかもどーもしっくりこない。

基本的に全面的にだめなわけじゃなくって、戦闘シーンとか派手な殺陣なんかはそれなりに楽しいし、なんとなく部活ノリな十勇士の活動も悪くはない。ちょっと癖はあるものの中村勘九郎さん演じる猿飛佐助だって

ただ、話はちょっとバラバラしてて、もうちょっとその部活ノリメインでワイワイしながら戦闘シーンを盛り上げてくれたほうが良かったかなぁ。
幸村は実は・・・というのはまぁアリとして、それにあえての「淀君と幸村のラブロマンス」とか「霧隠才蔵と〇〇のラブロマンス」とか付け加えなくっても全然成立しただろうし、もっとコンパクトにまとまったはず。
※別にラブロマンスが嫌なわけじゃないゾ！

あと、夏の陣の合戦シーンとか全然良かったのに、いざ最後のバトルがなんだか一気に舞台感というかセット丸出しというかそんな雰囲気があって、あれ？と思っちゃった。まぁ、室内のシーンなのでそんなに悪いってもんじゃないんだけど、そこまでがそこそこ見れるものだっただけに落差がちょっとなー。

オチはまーどうでも良いかな。別にあれだったとして目くじら立ててアカンやろ。とは思わない。だってそもそも全編フィクションやしムササビの術（＆首チョンパ）なんて明らかにおかしいけど「47 Ronin」とか「グレートウォール」とか見てればなんとまともなことか・・・。そんな仏のような気持ちで見ればよろしい。

ということでそこそこ楽しくはあるんだけどトータルだとマイナス部分のほうが目についちゃったかなー。
※別にラブロマンスが嫌なわけじゃないんだゾ！

追記：エンドロールの紙芝居はトンデモだけど面白かった。
もうちょっと本編でそれぞれメンバーのキャラが立ってればそのまま続編にしちゃっても良いのに。