基本関わった映画は全て岩井作品に鳴ると言っても過言ではない岩井俊二。そんな印象を抱いた「ハルフウェイ」。
今回は小林武史直々に「監督もやってみたーい」みたいなノリで始めたのではないかと。まぁ、楽曲提供とかいろいろ仲良しな間柄ってのもあるんでしょうかね。

「BECK」だったり「デトロイト・メタル・シティ」「少年メリケンサック」（どれも見てない）とか、あと「NANA」も若干そうかな？そんなジャンルの音楽ネタ。制作者がモロ現場の人なだけに、内輪ネタ？ん？違う。なんていうのかな、若干ドキュメンタリー的な要素を持たせつつ、こーいう感じで若者たちも取り巻く連中も頑張ってまっせー。と、見せてくれてるような印象も受ける。まぁ、話としてはありがちな話。

これで絵がフツーで音楽がありきたりだったら箸にも棒にもかからんシロモノになってたことでしょう。ごくダメダメなアイドル映画。
ですが、足りない分を岩井俊二・小林武史両名にカバーされちゃうと、これがなかなかに心地良い。ラストの30分弱の音楽に合わせた盛り上がりは、音楽の力ですかねー。耳に妙に残ってくれちゃうんだな。

さて、主役はというとなぜか出演作をよく見てる北乃きいちゃん。きっとざんね・・・いいえ、たまたま。追っかけてるわけじゃないけど、可愛らしいと思いますよ。はい。わが娘だったら、とか毎回思っちゃう（彼女に限らずですがね）し。
相方の赤西仁くん・・・は、所詮アイドル。と思ってましたがチャラチャラした中にちょっと真面目とこも持ち合わせてるいい感じの今どきな若者の感じが出てたんじゃないかと。
お陰さまで最初こそパパ目線で、「あーこんな奴は連れて来ないでね。」とか思ったんですが、ま、そないに悪しざまにいうこともないかなとちょい反省でした次第です。
その他出演者面々もらしさもでててよかったです。

所詮アイドル映画だろうと踏んでたんですが悪くはなかった。基本的に岩井俊二作品（フィクサーとしてでもね）には肯定的ですし、若干古いかなという印象も受ける音楽もよし。「ハルフウェイ」もそうですが、ザ、青春映画としては満足な出来でした。