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オーケストラ! LE CONCERT
画像表示切り替え監督: | ラデュ・ミヘイレアニュ |
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出演: | アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ドミトリー・ナザロフ、ミュウ=ミュウ |
時間: | 124分 |
公開: | 2009年 |
キャッチコピー: さあ、人生を奏でよう。 | |
ジャンル: コメディ、音楽、ドラマ |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年12月13日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年01月02日 | 見た回数: 1回
ところはロシア。ペレストロイカ以前のユダヤ人迫害政策のなかで、ユダヤ人奏者を入れていたオーケストラが解散を命じられる。
以降、この解散させられたオーケストラの団員は不遇をかこつのだが、そんなおり、そのオーケストラの元指揮者が、ボリショイ交響楽団宛に来たフランスの劇場からの演奏依頼のファクスを盗んでしまう。
で、昔の仲間を集めてフランスに乗り込んでチャイコフスキーをやっちゃう……といういかにもな話。
まあ、わかりますよね。最後が大舞台になる映画の構造ってだいたい同じです。この映画もご多分に漏れず、最後の大舞台で全部帳消しにしてしまいますが、それはさておきなんちゅうかいろいろと荒削りです。
場面転換もおおざっぱだし、またコメディなのでしょうがないのですが、悲壮感を背負った指揮者に対して団員たちが不真面目すぎます。それにラスト。大舞台で幕引きをするためなのはわかりますが、後日談をここで一気にやっちゃうと、後日談なのか妄想なのかわかりにくいです。
娘と協奏曲について話し合えたのはちょっとうれしかったかな。
* * *
あとから尾内夫妻に「簡易評価が『なかなか』なのにコメントがショッパすぎないか」と指摘を受けましたが、いや、閲覧後の印象はやっぱり「なかなか」いいもんでしたよ。念為。
筋としては悪くはない。正直柴田さんのコメントのことなど忘れていて、「BECK」後遺症から音楽とは何ぞや。等と考えた結果、まぁ、こーいうのでしょうとチョイスした一本。
実をいうともっとコメディタッチにロシアのおじさんたちが突っ走るのかなー。とか思っていたのですが、意外にシックな作り。
おかげさまで若干肩すかしを食らったんですが、それでもまぁ、話的には外しようのないハッピーエンドだし、ラストの演奏シーンもまぁ、そりゃいいもんでしたよ。
音楽ってコーイウもんですよね。たぶん。
最後の盛り上がりに関しては、「のだめカンタービレ 最終楽章前編」の時の方が(ま、個人的な思い入れもありましたが)ふぁーっとなったし、また、今作での演奏がほぼ1回のみだったことも若干の物足りなさもあったんですが、それでもラストの盛り上がりを含め十分満足できるものでした。