ゴジラ (1954)

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監督:本多猪四郎
出演:志村喬、平田昭彦、河内桃子、宝田明
時間:97分
公開:1954年
ジャンル:
怪獣特撮

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年02月09日 | 見た回数: 1回

聖地巡礼。いろんなところで話の端々に触れるので、もう見たつもりになっていましたが、じつは初見でした。

『究極超人あ〜る』というマンガの中で「見た! あれはたしかに戦前の生き物だ!」というセリフがありますが、なるほどゴジラのパロディだったのですね。

もとのセリフは古生物学者の山根博士の「私は見た 確かにジュラ紀の生物だ」ですが、そのあとの山根博士とうちの奥さんのやり取りが面白いです。

山根博士:今からおよそ200万年前。このブロントサウルスや恐竜が全盛を極めた時代。学問的にはジュラ紀と言いますが……
奥さん:200万年前って、近っ。

確認してみたところ、ジュラ紀は1億9500万年前から約1億3500万年前の期間だそうです。「妖星ゴラス」といい、「ゴジラ」といい、非常におおらかな科学・時代考証でやっちゃうのが、微笑ましいですね。

あと、「ゴジラ」という名前は、民間伝承の生き物の名前という設定なのですね。これも存じ上げませんでした。

方々では、「水爆実験反対映画」とか「オキシジェン・デストロイヤーと芹澤博士が心中するのが科学者の良心だ」というような表現をされる本作ですが、戦後10年時点。この映画にそういうメッセージがないとは言いませんが、でも、どうしょう。そういうことを言う以前にやっぱり見ていて胸が躍る怪獣映画を撮りたかったのだと思うのです。

丘の向こうにぬっとあらわれるゴジラを撮ったとき、きっと製作陣は「やってやったぜ」と快哉を叫んだと思うのです。

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