基本的に「ゴジラ」（84年）以降しかみていないので、それ以前のゴジラには弱いのだけど、3歳の息子がいつのシリーズだのは無視して借りてくるので、この手の古いシリーズをみる機会によくしている。本作も72年。僕が生まれる前のゴジラ。

ハチヨンゴジラ以降が、＜人類の敵＞らしいのに対して、このころのゴジラは歌でも＜僕らの味方＞なーんて歌っててそれはびっくりなのだけど、もっとびっくりなのは、ゴジラの相棒アンギラスとしゃべっちゃうこと。

ゴジラ：ていさつにゆけ
アンギラス：OK!

って……、えー、あんたら話せるの？？

そのあともハンター星系からやってきたゴキブリ星人が呼び出した宇宙怪獣キングギドラと、おなかに電ノコのあるガイガン。彼らとの戦いは、ゴジラとアンギラスのタッグマッチ。キングギドラの首三本をフロントヘッドロックしたゴジラが手招きをすると、アンギラスが甲羅アタック。手足が妙に長いゴジラだからこそあの首を三本もヘッドロックできる訳ですが、それ以上に気になるのはアンギラスの足。四つん這いの怪獣だけど、あきらかに膝をついているあたりが哀愁を誘う。

キングギドラと、ガイガンの都市破壊シーンにけっこう時間が割かれているのと、自衛隊が活躍するシーンがそれなりに見応えがあるので、まあまあ楽しいのだけど、ハチヨンゴジラ以降のファンとしては、なかなかチャンネルをあわせづらいというのが正直なところか。