プロメテウス Prometheus

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監督:リドリー・スコット
出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン
時間:124分
公開:2012年
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人類は どこから 来たのか。
人類最大の謎、それは《人類の起源》
ジャンル:
SFサスペンス

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2013年02月04日 | 見た回数: 1回

まあ、登場人物がほんとうにバカばっかりなんですわ。

お話の本質には何も関係ないけど、なんでもいいから異星でヘルメット脱ぐなよと。焼き殺されても当たり前にしか思えない。

冒頭の発掘現場の時点から、なんか陳腐だなあという予感が拭えなかったのだけど、そうでなくてもうかつな行動が多くて、ぜんぜん主人公たちに感情に移入できない。いちばん気持ちを寄せられるのはシャーリズ・セロンで、でも、どうやら悪役のようで、不遇な扱い。

それに冒頭で、数兆キロ(3.27 * 10^14 = 327,000,000,000,000キロ)って言ってんのに、物語の中では8億キロとかおかしなこといっちゃう(でも、これは「八百万」のように「たくさん」くらいの意味かもだけど)のもおかしい──いや、そんなの些末ですよね。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

なにせ、男性用医療ポッドというのは、まあ社長用なんだろうけど、身体スキャンしても性別もわからないってどういうことさ。

あんたよりずっと小さい筐体にずっと見事な人工知能を搭載したアンドロイドもいたけど、あんたでかい図体して、賢くないのん? 世界に数台しかないんでしょ?

それに人間の体っておおざっぱにざくざくきって、ステープラーでバチバチンとやったらそれでいいんかいな(まあ、そういう映画もおおいし、実際いいんでしょうかね)。

隠しテキストはここまでです。

というわけで、いちばんアンドロイド疑惑が強いのは、主人公の女性なのです。

まあ、エイリアンシリーズの醍醐味といえば、「母強し」と「下着で宇宙船内を走り回る女性」なんで、それをやりたかったんでしょうが、なんちゅうか、主人公女性が異様に頑丈なんですね。

* * *

見終わった後、あれ、前日談じゃないの、あるべきものがあるべき場所にないよ? と奥さんと文句を言ってたのですが、すぐにインターネットを調べてみたところ、なーんだ。前日談じゃないんですね。

というか、そもそも事件の起こっている星からして違うそうで、さらに一作目よりお話の起こっている時系列は後だそうで、それならまあいいか、なんですが、端的にいえば、本作はどうやらリメイクというのがよいようにおもいます。

人類(やエイリアン)の由来がどうのこうのなんてちょろっと出るだけだし、リメイクというには、普通の「エイリアン」のほうがよくできてるようにおもえてなりません。

まあ、ウェイランド・ユタニ社とエイリアンの関わりは20世紀から続いていることになっているので、一作目の前日談くらいでは、シリーズの伏線を回収できないですよね。

格好いい絵もほとんどなく、とにかく登場人物たちのバカさ加減にうんざりする2時間でした。

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