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エイリアン4 ALIEN: RESURRECTION
画像表示切り替え監督: | ジャン=ピエール・ジュネ |
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出演: | シガーニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダー、ロン・パールマン |
時間: | 226分 |
公開: | 1997年 |
ジャンル: ホラー、SF |
コメント一覧
松田馨 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年07月10日 | 見た回数: 2回
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年01月24日 | 見た回数: 2回
いちおうメインストリームとしての「エイリアン」の(たぶん)完結編です。
作品の作りとしては、格好のいい画もたくさんみられるので、みていて気持ちがいい(やっぱりエイリアンが泳ぐところなんてずいぶんイイですよね)んですが、人物描写が少々甘い気がします。密輸団の連中はいいやつなのか悪いやつなのかよくわからないし、リプリーもコール(ウィノナ・ライダ)もどういう役どころなのかをつかみにくいです。また、シガニー・ウィーバー本人も、「ハリウッドだったらクローニングでもしてリプリーを復活させるかもね」といっていたそうですが、後天的で外因的に得たエイリアンを、クローンで復活させるのはちょっと無理すぎませんかね。そんなだったら、そこらへんに落ちてただろうエイリアンの細胞を使った方が現実的な気がします。
また2作目からですが、シリーズを通じてエイリアンには一つのテーマがあります。それは「母親としてのリプリー」というテーマだと思うのですが、2〜3まで、とにかく子供との死別を経験して、で、この4作目でもやっぱり、リプリーを親と慕う存在との死別を余儀なくされます。その彼女が、最後のシーン、コールをかばうように抱きしめるシーンがありますが、そこが親子のように見えるのは、初めて「原理的に失うことのない娘」を手に入れるというリプリーへの慰めなのでしょうか。
「映画のエイリアンってもう続編作るべきじゃないよね」
というレベルEの台詞が好きで、都合が悪くなったときの切り返しによく使っていました。
4の制作が発表されたときはまさしくそんなムードで、僕も3がひどかったので見る前からもういいよーという感じだったのですが、見てみたら面白かった。
エイリアンはぬらぬらで怖いし、人の死に方もえぐいし、画も綺麗。シリーズのお約束でアンドロイドも出てくるし、気持ち悪くて気持ちよく見れました。
個人的にはいかれた博士の「ビューティホー、ビューティホー、バタフライ」のシーンがすごく好きです。ぐちゃっとね。
柴田さんが書いているように、「母親としてのリプリー」というテーマのなか、最後リプリーが自分を母として慕うエイリアンとの対決?シーンはすごく印象に残りました。