映画部でも低評価な今作ですが、うーん。あんまり擁護は出来ないかなぁ。あんまり出来の良くないふつーの作品に成り下がったというかなんというか。前作「エイリアンVS.プレデター」でせっかく美味い調理でそれぞれの素材を殺さずに美味しい料理が完成してたのに、あえて今回は全く別の調理方法を試してみて、散々な結果になったような・・・。

プレデターと人間との尊重やなんやかんやもないし、ただただ爆発してぶっ放して・・・というだけ。
新作のプレデリアンというキャラもいかんせん、見栄えがハイブリッドなだけで、別段知性があるでもなくただ単に形が変わったエイリアンにすぎないし、とにもかくにも暗くてよく見えない。
人間だって誰が主人公？誰を中心に見ればいいの？と言った感じですしねぇ。んー。ホラーと主張するならそれでもいいんですが、やっぱりあの世界観は維持した上で味付け程度にやってもらわないとなぁ。フツーの怪獣映画と化してたと思います。

どうせだったら人間出さずに冒頭の宇宙船内で2種族がバトルしまくってるだけの映画でも良かったんじゃなかろうか？さすがにそれは厳しい？
プレデリアンだけが生き残り、地球に舞い戻る・・・みたいなのはダメ？

低予算のB級映画をつまらなくする条件は、画面が暗くて何が起こったか分からないことだ、とどこかで知り合いが言っていたような。
もともとエイリアンにもプレデターにも馴染みがないので、すっと話に入れない上、何が起こっているのか見えず、ストレスフルな102分でした。

「楽しみにすれども期待せず」というのは、かの柳生石舟斎が言ったとか言わないとかの、続編映画を見るときの極意だが、極意は得ずともたまたまその境地にいた僕は、楽しい所探しをしながらの鑑賞でした（とはいえ、高い評価はできませんが）。
特筆すべき１作目との違いは、ジャンルですね。１作目はアクション映画なのですが、今回はホラー映画になっていました。そのチャネリングがうまく行かないと、ちっともおもしろくないでしょうね。
あと、最後にユタニさんがでてくるところで、ファンはニヤリとできます（でも、ニヤリとする場所もそこくらいしかない……）。