WALL・E WALL・E

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監督:アンドリュー・スタントン
出演:ベン・バート、エリッサ・ナイト、ジェフ・ガーリン、フレッド・ウィラード、ジョン・ラッツェンバーガー、キャシー・ナジミー、シガーニー・ウィーヴァー
時間:98分
公開:2008年
ジャンル:
SF恋愛アニメ(海外)

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年08月01日 | 見た回数: 1回

うん。絶賛!
絵の力については毎回、コンピュータでここまで作れるのか。と言う常識のさらに上をいってくれるわけで、乱発されている他の3DCGアニメと比べていいのか?とか思ったりもするんですが、それ以上に引かれるのは、なんというか魔法のひと振りが加えられたストーリー展開。なんて言うのかな?特別奇抜な話ということではないんですけどね。もしかすると他の作品群がひねりを加えすぎているのかもしれませんが(そんなこたーないか)、シンプルな話を、それこそ全盛時の江川が投げてきたようなストレート一本で打ち取られてしまいました。SFジャンルの作品としても、そこらの実写映画であれば簡単にねじ伏せちゃうんじゃないかな?

尺が程よく短いので、あえて難点と言うか希望かな?前半のウォーリーとゴキちゃんの生活ももうちょい見てたかったのと、後半の怒濤の情報量でいっきに持ってかれてしまったので、あらためて見直さなきゃなー、という部分があったんです。とは言っても美味しいケーキみたいなもんで、もうちょっと見てたいなぁ、と感じるくらいがちょうどいいのかもしれません。

西に「ピクサー」東に「ジブリ」とはよく言ったもので、子どもに見せるにもこの2社の作品は太鼓判を押せるなぁとしみじみ思う今日この頃。(「ディズニー」は見てないし・「アンパンマン」はまぁおいておくとして)。この両社に関しては、同社作品比較ってのも繰り広げられちゃうんですが、その中でも上位2番手グループには入ってくるかなぁ。
(参考:1.「モンスターズ・インク」2.「WALL・E」「レミーのおいしいレストラン」、以下「トイ・ストーリー」「トイ・ストーリー2」・・・)
あと700年後の世界かー。生きてるうちにどれかのロボット手に入らないかなぁ。
ついでにBRUN・Eもいいなぁ。いい仕事するなぁ。感心感心。

※早いとこ、メイキングとかも見なきゃねー。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年04月29日 | 見た回数: 1回

尾内家のブルーレイで鑑賞。やっぱりピクサーは偉いですね、ばっちり期待に応えてくれる作品でした。作品の至る所に出てくる構造物のデザインも秀逸で、また個人的には待望の宇宙もので、大満足です。

おすすめなのは間違いないんですが、あえてちょっとさめ気味のコメントでいきたいと思います。
というのは、見ていて気にになったのは、登場人物の性別です。主要人物はウォーリーとエヴァですが、当て字ではあるものの名前からしていかにも性別があります。作中ではウォーリーが旧式のロボットでエヴァは新式のロボットです。旧式故にウォーリーは古めかしく、ずっと働いているので汚れています。エヴァは洗練されていて、輝くように美しい個体です。ウォーリーの性格は温厚で不器用なキャラクタに描かれていますが、エヴァはやや熱しやすいのですが機知に富んでいそうです。
ここまで書いていても露骨だと思うんですが、作品の根底にあるのはステロタイプな男性擁護だなあと思うのです。この性格付けが逆だったら、残念ながら恋物語は生まれないでしょう。つまり薄汚れた旧式の女性性のロボットと、凛々しい新式の男性性のロボットだったら、やけに惨めな話になってしまいそうです。男性性だからこそ、みっともなくても、無骨でもよく、そして古い価値観を持っていても、新しい世界の技術と比肩できる。対して、女性は美しくないと恋愛の対象になりにくい。
まあ、べつにそんなひねくれたものの見方をしなくてもいいのですが、娘と息子と見ていたのでついよけいなことを考えてしまいましたとさ。

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年04月22日 | 見た回数: 3回

久しぶりにコメント追加ー。

でべのそっけないコメントにときどき悲しそうな顔を見せる柴田氏のために追記。
というのは嘘です。久々に見直したので真面目にコメントを書こうかと。

ピクサーには珍しく、私の期待と作品が喧嘩をしてしまい、どちらからも引っ張られて、なんとも素直に盛り上がれない作品。もちろん「おすすめ!」ではありますが。
はじめて特報(レストランで次回作の打合せシーンから始まるやつ)を見たときのどきどき、はじめて動くウォーリーを見たときのわくわく、いつの間にか、でべの妄想は勝手にどんどん膨らんでたみたい。宇宙とかイヴァとかほとんど目に入っていなくて、今思えば、本編を見る前はストーリーもきちんと知らなかった。だからイヴァを追っかけて舞台が宇宙に移ったら、もうすっかり興味をそがれちゃって。

ロボットであるからには、その機械らしいギミックと生き物らしい感情の機微が上手く折り合っているところを見て楽しみたい。前半、ゴミ処理をしながらガラクタを集めて回るウォーリーが、それを一手に引き受けてくれてるのね。人間とは違う動き、人間とは違う価値観、ただひたすらに使命をこなし続けるロボットらしさ。でも700年前の地球や人間にあこがれ続けている。そんな姿が楽しそうで寂しそうで、でも悠々自適で快適そうでもあり。ここまでは期待通り、大満足。
そんな淡々とした毎日に突然現れるイヴァ。旧型ロボットと新型ロボットの対比は性能差だけじゃなく、性格にも表れる。ちょっとした物音に即座に反応、攻撃するイヴァの無感情さとウォーリーの「びっくり、でもうれしー♪」という感情モロ出し感がかわいらしくて、ここまではオーケー。
うーんでもAXIOMに乗り込んでからは、残念ながらただロボットの姿かたちをした恋するオトコノコになっちゃって、そこは別にそんなにたくさん見たくないよ、と。もしくはウォーリーが700年前の旧型も旧型なロボットである事をもちょっと加味してほしかった、かな。今回のピクサーはロボットだ!という試みにはどきどきするけど、やっぱり無機物をキャラクター化するのは難しいのかしら…?確かにこれまでのロボット映画(またはアニメ?)は「ロボット+人間」で一対の主人公だったような。今回の鑑賞直後に「レミーのおいしいレストラン」を見たのだけど、悲しいかな「やっぱり表情があるってすごく豊かだなー」と感激してしまった。むむむ。

この「前半だけで満足でした」という感覚は「カールじいさんの空飛ぶ家」にも通ずるところがある。どちらもウォーリーの/カールの大冒険が始まるまでは、もう気持ち持って行かれまくり。どちらも設定が魅力的過ぎて、期待過剰になってしまい、その設定の説明パートだけで満足してしまう。前半は予告編や事前告知ですでに知っていることが描かれるから、期待しているものがテンポ良くさくさくと、気持ちよく見られる。そして気持ちが高ぶった分、やっぱり後半はより冷静になっちゃうちゃうのかなー。むむむむ。

あ、本編と関係ないところを褒めるのもどうかと思うけど、今回の短編アニメーション「バーニー」は絶品でした!そっちは何回も見た!!

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