ガッチャマン

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Amazon で ガッチャマン を買う

監督:佐藤東弥
出演:松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平
時間:113分
公開:2013年
キャッチコピー:
その力は、正義か、破壊か――
ジャンル:
SFアクションマンガ・アニメの実写化

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石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2016年05月30日 | 見た回数: 1回

前半5分で「ザンネン」が確定できるか?

というのはザンネン映画界における登竜門。そこからいかに残念度合いを維持できるか。という点でザンネン映画会の帝王「デビルマン」が群を抜いて素晴らしい。

演技力。映像。演出。
“三つの力が一つになり、超一流の駄作が生まれるのだ!”
(詠み人知らず)

このポイントをすべて網羅したあの作品に対して、昨今それに迫る勢いを見せた「ルパン三世」。
安定のダメっぷりで原作ファンもアニメファンも含め全員をがっかりさせることに成功。ただただ、小栗旬くんがお見事だという救いがあった分、帝王「デビルマン」の完璧さには劣るんですよねー。

ということで、期待の今作。何を隠そう。いや、何も隠さないが、一部の熱狂的なアンチファンを抱える(と噂の)剛力ちゃんをヒロインにした、まさかのガッチャマン実写化です。

おっと、うっかり本編に突入するところでした。期待してる人もいるかもしれませんので、一応ネタバレ大作として、結果だけは書いておきますね。

「ザ・ン・ネ・ン」

しかも「ルパン三世」を上回る出来といっても言い過ぎではない。それなりの役者さんたちのはずなのにやたらめったらボー読みでダイコンな演技。オモチャみたいなセットにありきたりなCGと、既視感のある映像にダサい秘密基地。そしてなにより、5分に一度は訪れる「はぁ?」。

殿堂入りは確実。

久しぶりに人に勧めたくなるような名作でした。

・・・・・

じゃ、そろそろ本編ネタバレモード全開で行きましょうか。
※長いんでご注意を。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

思い起こせば子供の頃、実は結構好きだったのだ。

科学忍法という、いま思うとなんだこりゃ?と思えなくもない設定と、忍者なのに妙にカラフル(この辺は別にいい。黒だけだとつまんないし)で何故か鳥モチーフの動きにくすぎるあの格好。ただ、子供の頃なので、そもそもどんな設定なのかすらよくわかってなくって、なんか悪いギャラクターという人たちと戦っているのだな。かっちょいいぞ!頑張れ、ガッチャマン!科学忍法火の鳥だ!と、無邪気(おバカ)に思っていたものです。
今作を見て、へー、ギャラクターとかベルク・カッツェとかそーいう立ち位置なのかと再認識出来ました。
この映画独自という可能性も否定出来ないんですが、あえてアニメ版見なおしてみよう。とか調べてみようとかには至らない。そのへんはどーでもいい、そんなガッチャマン。

視聴開始。

いきなり冒頭でアニメが流れる。ん?何だこりゃ?実写だったよな・・・。何ら説明してるわけでもなく、単純にそこで松坂桃李くんを紹介してるだけ。何のためにやってるんだ??

で、鷹の爪団のようなプチアニメが流れたあと、ついに本編スタートです。果たして「デビルマン」の牙城に迫れるか!

いきなりよくあるパターンの「突然現れた敵に人類はナスすべなく、絶滅の危機に!」というところから始まる。ヨーロッパ方面は全て「ギャラクター」の支配下に落ちていて、日本(アジアも?)アメリカ大陸あたりを中心とした人類と激しい攻防を繰り返し・・・。
あ、ギャラクターって目が赤くて強いんだよ。寝不足じゃなくって。
とりあえずヨーロッパ抑えてアメリカ・オセアニア・日本はほっといたようです。

とある施設の3人の子供。なんかの超能力育生施設のようですが、よくわかりません。ヘッドギア的なものを来て白い服装。どちらもダサいな。

ギャラクターの攻撃を受けて待ちは前回、炎の海と化している中、一人の少年が崖っぷちに経っている。背景は絵で書いた(と思われる)街が燃える風景。たまにそれに爆発CGを加えて動いてるっぽい感じにしてたりもするのだ。
あらわれたのは、ドロンジョさ・・・、ベルク・カッツェ。なんか似てるのさ。フォルムが。

「石を渡せ」

なんか少年が持ってる青い石がほしいみたい。さっさと殺してとっちゃえよ。悪役なんだからさ。が、少年、首を縦に振らず、自ら崖下に飛び降りて・・・青い光となって空に・・・?ん?飛行石?ラピュタは本当にあったんだ!!

うってかわって東京です。戦車やらなんやらははびこってますが、元気な東京の都市。戦争中とは思えないのどかな人々。多分ロケ設定で全部変えるのは大変だったんでしょうかね?

大量の荷物を抱えサングラスで入ってくるゴーリキー。とあるカフェに入り、少年の隣に座り込み、あれやこれや喋り始める。少年は未来チックな画面と格闘中。なんかCIA的なすごいところをハッキングしてるんだって。そんなキャラだっけ?あいつ。

そこでゴーリキーが一言。
「4つ星レストランのレシピをハッキングしてよね」

・・・ちっ。(ぼく)

そこへギャラクターの攻撃が!!なんかタイヤにトゲトゲついた奴がゴロゴロ転がってきました。おぉ、なんか古いアニメの敵みたいだ。
「対策をとれ!初任務。」だそうで、2人と

「らじゃ」
(そういやラジャーなんてなかなか言わないよね)

あれ?そういえばコンドルのジョーがいないぞ?あのワイルドでゴルゴか。みたいなやつ。

ギャラクターの攻撃に対して為す術ない自衛隊(的な立ち位置の軍人)。ヨーロッパ軍を子供扱いしている的に対して何ができようか?
ただ、銃火器が効かないのはわかったけど、格闘シーンでもそんなに弱っちいことないだろ。自衛隊員。
あっさりと殲滅されてゆく中、現れたのは!!

ガッチャマンず(4人)。

それぞれが一騎当千。ギャラクター兵士たちを虐殺してゆきます。結構でも肉弾戦が多いんですよ。なんかそれなりの銃とか作ってアニメ版もそうですが、やっぱりヒーローたるもの、アクションシーンを見せなきゃならないという掟があるのかねぇ?

が、ん?ゴーリキーなんで紫スーツ着てるんだ?たしかスワンのなんちゃらじゃなかったっけ?白じゃなかったっけ?と巻き戻してアニメパート見る。やっぱ白だ。
みにくいアヒルの子ということ??

しかし雑魚にかまっている暇はない、巨大タイヤがISO(なんかの略)本部に近づいている。ということで、3人で追う。ビュンビュン飛ぶ。実にCG感満載。
つい先日「アメイジング・スパイダーマン2」見たところで、動きすぎてよくわからん。ということを書いたと思うんですが、こちらは動いてないのによーわからんという不思議な現象。

巨大タイヤを一時的に止め、その好きにゴーリキーがその中に潜入。停止工作よろしくとばかりに残りの3人は別の敵(中ボスクラス)と戦い始める。
このクラスになるとそう簡単にはいかない。松坂桃李くんこと荒鷲のケンは、まるでドラゴンボールのように街中を飛び回りながら戦い、体当りし、激突。

ちなみに、駄菓子屋さんに墜落したせいで「ヤッターワン」の超合金にフォーカスが当たるり、その後主人公と敵が対峙した後に一つ、ドクロベェのおもちゃがポトリと落ちて「お仕置きだべぇ」。
このタイムボカンポイントがこのザンネン映画の唯一の心のオアシスと言っても過言ではないのだ!!

名台詞を合図に戦い始める二人。かってにやっとれ。とばかりに他の2人も中ボスと対決。変態仮面ことフクロウのリュウ(鈴木亮平くん)はなんか女子に翻弄されつつもパワー一本槍で戦い続け、ツバメのちびっ子はもう一人のそれなりにパワー系な相手と戦う。

ちびっ子、あまりの軽さにギャラクターごとふっとばされ、捕まる。ピンチ!!!

おねえちゃん「じゅんぺい、どーしたの?(ぼー読み)」
主人公ケン「任務にしゅーちゅーしろ(ぼー読み)」

という全然心配してない感満載のピンチを助けたのは!来た!コンドルのジョー前髪たらりんのひ弱そうな彼です。

うーん。どっちかというともみあげゴリゴリ野郎なイメージなんだけどなぁ。華麗にいろいろ助けたりするのだが、やわい。正直「おまえはゴルゴか」にちかいくらいのごついキャラだったと思うんだけど、彼でいいのか??
ただ、結構強い。加速装置的に相手を瞬殺。おぉ、オメェ強えぇなぁ。

一方、巨大なタイヤ爆弾に乗り込んだヒロインゴーリキちゃん。あたふたしながら、「コレで止まるはず。」

ぽち。

「あれ?なんで??」

多分ファンにはたまらんキュンとしたタイミングなのかもしれない。普通に見ている人にとっては、アホか。と突っ込むだけしか出来ないのだ。
慌てる演技はするものの緊迫感はない。

あ、そうそう。主人公ナンバーワンなはずの松坂桃李くんのこと忘れてた。正義感が強くて古き好きアカレンジャー的なキャラなはずなんですが、なんとなくクールを気取って気に入らない。前述のとおりコンドルのジョーもそっち系なのでカブッてるわい。なんだろ、お前は古代(ヤマトね)的なキャラだと思うのになぁ。

ゴーリキちゃんは彼が好きでアプローチ中なんですが、なかなか振り向いてもらえなくて明るくアタック継続中。んー。こー言うのも別にいらんなぁ。もともとそーいう設定だっけ??

とかなんとかドタバタやってるうちに爆弾(巨大タイヤね)のタイムリミットが5・4・3・2・・・1・・・0・・・。

爆発しなーーーい。

さっそうと現れるゴーリキー

「とうぜんでしょ」

う、うざい!(僕)

別段、アンチファンでもなんでもない僕にそう思わせるなんて、演出なのか彼女の実力なのかはわかりませんが、大したものです。

一件落着。コンドルのジョーと合流。お前らちょっと早るじゃないか。でもダメダメだな。みたいな格好つけた会話を繰り広げるジョー。ケンとは昔なじみだったらしい。今はまだ詳しくは説明しないのだ。拳を合わせる二人。「チョン」ってしただけなんですが、二人ともなよっとしてる分、迫力もなけりゃ友情の欠片も感じられない。「タイガー&バニー」の二人のほうが100倍かっちょいいのである。

そんなこんなで白一辺倒の基地内でつまんない談話したりしたあと、新しい命令がケンに届く。何でチームみんなが一緒じゃないのか?初戦を終えただけのペーペー共にボスと面会する権利などないのだ。ということだろうかね?

そこにはカークランド博士っていう外人名のモロ日本人が登場するのもそこです。なんか科学部門を一手に握ってるような偉い人だそうな。外人を用意するか、日本人名で勝負しろや。

で、新たな情報。ベルク・カッツェが東京に潜入した!とのこと。なんかこないだの巨大タイヤ祭りは陽動でふわっと別の場所に現れたんだって。

ん?なんか空間を切り開いてヒョイッと現れることができてたよね。んじゃ、別に陽動なんかいらないんじゃないだろうか?単純に陽動と思ってるのはガッチャマンずだけで、たまたまおんなじタイミングだったんじゃないのかな?

まぁ、いいや。

日本人のカークランド博士がとある計画をぶち上げる。軍事攻撃衛星を使って、ギャラクターたちを一網打尽だぜ。攻撃キーは俺だけが持ってるぜ。だそうな。
「君たちもコレで自由の身だ」
まて、まだ成功してないがいいのか?そんなこと言ってて。

それはほったらかしで別に命令です。なんか政争に敗れたギャラクター幹部が亡命を希望してるそうな。

亡命?

その者を保護し、一連の「らすとすーさいず」の謎を解け。らすとすーさいず??なんかかっちょ悪いが、まぁ、そんなのに目くじら立てるほどじゃない自分が大人に感じられる。

保護する相手は「イリヤ」。なんかジョーとケンとの間で不穏な空気。知り合いっぽくってお互いに「殺すなよ」的な空気を醸し出す。昔なんかあったらしいね。

あったみたいです。

3人(冒頭のこどもたちが案の定大人になってる)で救出活動後、ジョーがバス内でプロポーズ。ナオミがケンを見る。なんとなく三角関係的ではあるみたいだが、そのへんは特には。まぁ、子供の頃から3人は知り合いだしそーいうのもあったみたい。
微笑むケン。ナオミOK。ジョーとケンと抱き合って喜ぶ。
「順番が違うでしょ」ナオミ
んー。書いててちょっと恥ずかしくなってしまった。

その後で、攻撃されてジョーが気絶。キレたケンが攻撃してきたイリヤをおい、返り討ち。大事なケンを守るため、ナオミがかばって死亡。うぉーーーーー。

だって、ふむ。それ以来仲良しのジョーとケンもなにか壁ができたようでむにゃむにゃ。

ということで、とりあえずイリヤ保護のための潜入捜査。入場門CHECKでコンピュータをハッキングして照合システムをいいように変えようとする淳平。

あれ?人類のパーティやんな。何でそんなことしなきゃいけないんだ?あえて潜入しなくてもフリーパスで入れてくれよ。人類のためなのに。
また、リアルタイムでハッキングして慌ててるんですが、先にやっとけよ。データベース書き換えるだけなんだからさ。

慌てた上で、なんとか潜入したあと、仮面舞踏会のなか、イリヤを探す前にとんでもないシーンが訪れる。

「ねぇねぇ。なおみってだれよ。ケンの元カノなの?ちゃんと答えて、答えないと仕事しない。」(ゴーリキー)

まて、お前は人類の行く末よりそっちか!

ケンが、ジョーの婚約者で、死んでいることを教えると・・・

「よかったぁ」(ゴーリキー)

よかったぁ。よかったぁ。よかったぁ。・・・死んでるんですけど。・・・。

驚きとあまりのゴーリキーの酷いセリフに呆然としているうちにイリヤと合流。で、なんか保護して会場をあとにするとそこには待ってるはずのリュウの姿がなく、「裏切りやがった」というセリフとともにジョーが攻撃してくる。そして、ばん!銃をつきつける。とかなんとかやって。ドタバタ(見せ場かもしれんが書くのめんどくさくなったから飛ばすね)解決。保護。というか確保?

イリヤとケンの会話のあと、割と重要なポストであるカークランド博士(あくまで日本人)がイリヤと会話し、サラッと拉致られる。
馬鹿もの、役立たず。とりあえずギャラクターNo.2もすごいってのはわかった。亡命はどうした?あれ?やっぱり辞めるの?悪者だなぁ。イリヤ。淳平もサラッとやっつけちゃう。ピンチだぞ。

連れ去られてゆくカークランド(日本人だってば)とイリヤの前に立ちはだかるジョー。お、お前か。ちなみにケンはやられた淳平とかをほっといてイリヤを探す。
淳平は死にそうになってるのにである。そこはまぁ、リュウがキレながら助けたので、貴重な人材を失わなくて良くなったみたいですが、とにかくケンには任務が全てなのだよ。

あ、ジョーのシーンが大事でした。追い詰めたと思いきや、イリヤがとんでもないことを・・・ギャラクターのなりたちをかるーく説明したあと、髪をかきあげ、うなじを見せるとそこには・・・「ナオミ」のコードナンバー。なんと、イリヤはナオミが化けていた人物だったのだ。

「へんしんはつかれるわぁ」(ナオミちゃん)
「本当にナオミなのか」(じょー)
「うぃるすえっくすにふかのうはないわぁ」

「ちゅ」
ジョーに唐突にキスするナオミちゃん。婚約者ですしね。その後説明。

「あの日やられて連れ去られたぁと、今まで施設(ガッチャマンたちとおんなじ施設)ではただ命令を聞くだけだった私に選択の機会を与えてくれたの。ギャラクターとして生きるか、そのまま殺されるぅか。」(なおみ)

「そして、ぇらんだの。じゅうを」(ナオミ・・・じゆう?)

「ギャラクターってのは宇宙から飛来したウイルスXに感染して平気だった人物を指すのよ。そして、あなた達、石に選ばれた人はみな、ウィルスエックスに感染出来る資格があるの。最初に感染した男はヴェルク・カッツェを名乗ったわ。」
「2代目となり、彼もまた、ヴェルク・カッツェを名乗った」
「そして、今、私が3代目ヴェルク・カッツェよ。」

ちなみに、なんか外国人が話す流暢な日本語、もしくはずっと海外生活の帰国子女、みたいなしゃべり方なので、ちょっと読みにくい書き方してます。見てて(聞いてて)もちょっとイラッとする僕もいますよ。

「ぁなたにも選択の機会をあげるわぁ。あたしのkiss。ウィルスエックスの味がしたでしょう」
「ばばーーん。うぁあああああ。」
どんな反応や。

ジョーを感染させたあとサラッと別次元の扉を開き、華麗に消えてゆくベルク・なおみちゃん。あ、カークランド博士(日本人だってば)さらわれちゃった。重要人物なのに。衛星攻撃の鍵なのに!
さらにはギャラクターからメッセージが。日本人カークランドをいただいた。今から彼を使って、お前たちがやろうとしていた軍事衛星からの攻撃を行うぜ。だそうだ。まずい。人類ピンチ。

ちゅうわけで、岸谷五朗、最後の命令。ガッチャマンたちよ。ギャラクター基地に潜入し、博士を助けだすのだ!どうやって?そう。科学忍法火の鳥・・・・が使えるあの飛行機(試作機・・・なまえなんだっけ)で。

なんかゲームの巨大な的みたいなゴツゴツした移動巨大基地が海の上にいらっしゃる。そこに攻撃を加えるがっちゃまんず。そうそう。ジョーはキスされたことはヒミツにしてます。ウィルスエックスに感染したことをいう訳にはいかないし、彼女とのキスをしゃべるなんて、照れちゃうからかもしれません。

なんか飛行機を突っ込ませて、さらに自らは飛び降りながら基地に潜入。それなりに頑張って作ったであろう基地の中は・・・全然頑張ってないつくり。うーん。80年台前半の仮面ライダーや宇宙刑事の敵の基地みたい。外と中のバランス悪いな。明らかにハリボテな岩とかある。ただ、巨大タイヤ爆弾(前述)の時もそうだったな。古くて作り物感満載。なんでそこにはお金かけない??

が、そこはガッチャマンず。「ダサいね」とはおくびにも出さず、とにかく博士を探す。「命令が全てだ。なんだったら仲間も見捨ててもだ!」というケン。仕事人間で偏屈でどこがいいのかわからないが、そんな姿にキュンとするゴーリキー。顔ですかね?

なんか戦いながらすすんでいってたりするんですが、ジョーだけ別行動。そして対決。相手はベルク・カッツェ。なんともアナログな剣とかでバトル。ベルク・カッツェ。もうちょっと色色できそうなのに、あえて相手の土俵で戦う。
しかも喋りながらかるーくあしらう。格好つけながらかっちょ悪く戦うクネオことジョー。劣勢のまま、なんかスターウォーズで見たようなへんてこな場所に移動。で、大ピンチ!!!

その時現れたのが・・・荒鷲のケン。さすが主人公である。他のみんなはなんか戦ったり迷子になったりしてるみたいだけど、そのへんはどーでもいい。ヒロイン?まぁ、ゴーリキーだしいいんちゃうか?

ケンの不意打ちに仮面が破れるベルクちゃん。その中身は「ナオミ」。お前なのか?的な前にジョーがやったことをひと通り繰り返すケン。それもうやったし。と言いたくなる僕。
同じく剣の戦いを繰り広げる。互角・・・やっぱりちょっと劣勢かな。

ゴーリキーたちは日本人カークランドを発見。しかし、なんか有機体に取り込まれている。うーん。エイリアンの種どこにされてるみたいな感じって言ったらイイかな?というか、やっぱり不思議だ。何でこんなところがギャラクターたちのすみかで基地なんだ?なんでこの変な有機体みたいなの使ってるんだ?コンピュータもなんかよくわからんねとねとしたような・・・。一応進化した人間だよね。ソッチのほうが使いやすいってことなんだろうか?

ハッカー淳平もお手上げ。こんなのハッキングできないよ。が、名案を思いついた。カークランドの首の後にうりゃ、っとなんか線を突っ込む。あれ?こいつまだ生きてて人間じゃなかったっけ?
ということで、NY、ロス、シドニーなどの攻撃を見事に回避。科学忍法「座標ずらし」と、寒いことをいう淳平。が、残り1つの東京ターゲットを解除しようとしたところ・・・、ん?カークちゃんの様子がおかしいぞ。




「ばーーーん!」(爆発)

マジか!?(僕)

これでは衛星を止められないぞ!どうするどうする?と慌てふためく淳平やゴーリキー。あれ?爆発の影響は皆無?僕は空いた口が閉まらなかったのに・・・。衝撃の爆発シーンだったのに・・・。さすがは石に選ばれたものである。僕には到底・・・。

なんだかんだでベルクちゃんと3人は戦う。いつの間にか司令室的な場所に。ちなみに移動要塞の司令室にはベルクちゃん一人しかいない。やばいからスタッフ全員逃がしたのかしら?
移動要塞を起動させ、衛星に向かう。なんでかはよくわからん。そこに再び現れるジョー。アイのなせる技です。ケンは・・・はぐれた?二人で戦いはじめる。

仲間になれ、嫌だ。みたいな戦いだけどベルクちゃん、圧倒。倒れるジョー。ざぁんねんよ。ジョー。あなたは私たちの仲間になって4代目ヴェルク・カッツェになるのよ。云々かんぬん。。。

一方基地内がどういう構造なのかよくわかんないんですが、ケンは3人と合流司令部からは脱出しろという命令なんですが・・・ジョーを助けに行くと譲らないケン。

「大勢の犠牲のために一人を見殺しにするのはやめだ。」
「たとえ地球上の人類が滅んでも、俺はジョーを助ける」

割とすごいことをサラリとおっしゃる。
が、誰も突っ込むことなく(チームワーク?)、ゴーリキーなんてうっとり聞いてるうえに、ケンについてくわ。
死んでもいい。手料理振る舞えなかったのがザンネンだけどなどとのたまいける。いちいちイラッとさせんな。

一方ジョーは、剣を突きつけられ、あと一撃で終わり・・・というところで、さすがは主人公。ケン登場!倒れたジョーは・・・あれ?マスクがベルクカッツェになってら。何だこりゃ?ウイルスは服まで変えてしまうのか。すごいな。

で、ケンvsベルクちゃん、改めて「対決!」第2回戦、ファーストコンタクト・・・で、あっさりベルクちゃん敗れる。あれ?わざと?ではないようですが、それにしてはわざとすぎるというか、やられ方が下手すぎるというか。
悲しむ二人。みたいなのがあったと思う。この辺、見せ場のはずですがあんまり覚えてないの。なんでかな?

でも、それより衛星を止める手立てはない。

「もうだめだ。ケン、お前だけでも逃げろ」(傷を追ったジョー)
「ばかやろー、いきるんだ」(熱いケン)

ゴーリキーたちと合流。衛星止めれそう?ダメっす。こうなったら、衛星ごとぶっ壊すしかないぜ。
どうやって?俺達の飛行機でさ。
「みんなといっしょなら死んでもくいはない」(ケン)

ん?3分前に生きるんだと熱弁振るってた男の言葉とは思えない。

5人で飛行機に乗り込む。確か「ごっどふぇにっくす」だった気がする。なんか思い出したぞ。が、最初に突っ込んだ段階で動かなくなってる。
爆発の衝撃で脱出だ。バードミサイル、発射。らじゃー。・・・みたいな感じで脱出したはいいものの、いざ、攻撃衛星に体当たりかな?ここは「インデペンデンス・デイ」方式でしょ。と、思い込んでましたが、裏切られました。
ふつーにもう一発残ってた。バードミサイル。発射。攻撃して、サラッと帰ってきましたよ。

いやー、地球は助かったねぇ。

「ねぇ、じゅんぺいきいて。ケンったら一緒に死のうって言ったんだよ。」ゴーリキー

「お前たち全員と。だ。お前とじゃない」ケン

「なぁ、ジュン(ゴーリキー)。今度はお前がリーダーになって、恋人になるよう命令しろよ」リュウ

「それいぃ!」ゴーリキー

イラッ(ぼく)

「またくだらない会話して・・・お前らサイコーだ」じょー

いらっ(ぼく)

ということでハッピーエンディングだ。と、ここから良いシーンです。バンプ・オブ・チキンの歌に合わせたエンドロール。

コレで長い戦いが終わった。全体的にグダグダな出来で、そのぐだぐだ感をちゃんと伝えられられるかの心配はあるものやり遂げた感は半端ないぞ。

と、油断してエンドロールの最後を迎えた後に、最後のトラップが。

白い部屋。横たわる「ジョー」

よっていくカメラ。

音はなくて・・・




ガバぁ!!!

と、ゾンビ映画によくある状態でジョーが「ギャラクター」として真っ赤な目で起き上がって、終わり。

ん?意味がわかりません?????

なんのための何?????

・・・

ということで、今思えば本作の中で一番まともなところは冒頭のアニメパートと、あとは・・・エンドロール中のバンプ・オブ・チキンの歌??まるで「未来予想図 〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜」の再現ではないか!

デビルマン」の牙城を崩せるかという目的に関して言うと、もしかしたら今作に軍配を上げる人も出るかもしれない燦燦たる出来。ゴーリキーの存在感を考えたらなんだったら上を行ってる気もしなくもない。
ですが、ただ、ザンネン映画愛好家と自称しているの僕の判定では、やはり「デビルマン」に一票入れたい。

レベル的にはオンナジなんですが、コレを書いてる時、帝王のほうが圧倒的にサラッと書けたんですね。気分だけの問題かもしれませんが、なんか書いてる途中で飽きちゃうというか、伝えたい思いに欠けるというか。決しで勧めたい酷さを持ち合わせていないわけじゃないんですが、どっちを勧めたいかというと、やっぱり「デビルマン」なんですよ。

隠しテキストはここまでです。

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