娘（中2）と息子（小5）と、ホラーばっかり見たので、息子が「なにか怖くないのを見せてくれ」というので本作。

「けっこう怖いじゃないか」と言われつつ、でも根本的にホラーではないので、息子の評価もそれほど悪くなく、楽しんで見られました。

じつは初見。

この映画とほぼ同時期に「アビス」という映画があって、そちらについてはよくも悪くも特にいうことはないのですが、さきにそれをみたので、なんとなく「同じ深海ものかあ」というしょうもない理由で敬遠し続けてきた作品です。

ただ、ディックと並んで映画化率の高い（と思う）、かのマイケル・クライトン作なので、いつかはみなきゃなあと思ってたのです。

で、こないだ「イベント・ホライゾン」を見たので、「そういや、イベント・ホライゾンは、「スフィア」に似ているってよくいうなあ」とおもい、視聴。

前置きさておき、もし「アビス」を見た直後だったとしても、こういうふうに誘ってくれたらみたと思うのです。

太平洋の真ん中に集められた、生物学者、宇宙物理学者、数学者、そして心理学者。彼らの目的は、いまから300年前に海底に沈んだ宇宙船を調査することだった。

前半はうんちく好きのSF系作品らしく、深海に潜る際の注意事項と、浮上してくるときの注意事項などがさらっと語られたりして、かなり気分よく進むのですが、たしかに途中から「イベント・ホライゾン」化現象が始まります（正確には逆ですが）。

でも、んー、趣味はよかったんじゃないかな。イベント・ホライゾンは、あきらかにホラーに分類されてしかるべき映画ですが、本作は分類は間違いなくSFです。

ちょっと拍子抜けの終わり方も古式ゆかしきSFらしく、まあいいかなーと。