ロック・ザ・カスバ! Rock the Kasbah

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監督:バリー・レヴィンソン
出演:ビル・マーレイ、ブルース・ウィリス、ケイト・ハドソン、ゾーイ・デシャネル
時間:106分
公開:2015年
ジャンル:
コメディ音楽戦争

コメント一覧

でべ | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2016年10月02日 | 見た回数: 1回

​「カスバ」ってなに?と思ったのですが、同名タイトルの曲があるんですね。でもその話はまたあとで。

過去の栄光にすがって生きる、落ちぶれ音楽プロデューサーに持ち掛けられたのは、アフガニスタンでの米軍慰問コンサート。お金につられて来てみたものの、半ば無理やり連れてきた女性シンガーはお金とパスポートを盗んで高飛びしてしまう。頼る相手もなく途方に暮れていると、声をかけてきたのは武器の売人。お金とパスポート再発行につられて仕事を引き受け、小さな村での武器取引に立ち会うことに。ここまで結構めちゃくちゃ。
でなんやかんやあって、村の少女が夜中にこっそりと歌を歌っているのを耳にしてしまう。彼の音楽プロデューサーとしての血が騒ぎ出し、どうにか彼女をスターにしようと一世一代の大勝負、というはなし。

実話が元になっているらしいけど、アメリカ合衆国製作で、アフガニスタンが舞台。あらすじも英語も、アメリカ映画的でご都合主義すぎる気がする。周りに何もない小さな村の若い女性が流暢に英語を話すし、洞窟のテレビは一体何で動いているのか、イスラム国で女性が人前で歌うことは人々にどんな感情を抱かせるのか、こんな簡単にハッピーエンドで終わっていいのか、疑問が尽きない。映画の元になった女性は英語で歌ったのだろうか?地元民には一層受け入れづらかったのでは?
というわけで、定番のサクセスストーリーだったにも関わらず、手放しでやんややんやとは盛り上がれなかった。

ザ・クラッシュの「ロック・ザ・カスバ」については、湾岸戦争時に米軍の非公式テーマソングとして、本来の意図とは真逆の意味を与えられてしまった、というエピソードがあるそうだ。この映画でもう一度正しく楽曲を発信できるなら、それはそれで、この映画の存在する意味があるような気もする。詳しくはwikipediaを。

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