何が意外って、娘が「アキレスはハゲのほうが、それらしい」と言ったことでした。僕は本作のアキレスのほうがそれらしいと思うのだけど。

パリスのヘタれ具合はかなり理想的だし、ヘクトルもたいへんかっこういい。でも、アガメムノンは、やっぱりそんなに悪者なのですね。僕の最初の印象の問題だったのかな。こんなに悪者として覚えてなかったので。

ラオコーンが、どっちの作品にも出てこないのは、突然ウミヘビに食べられちゃうのは、まあちょっと無理があるからですかね。でも、本作、パトロクロスまで出しているので、もうちょっとがんばって、カサンドラも見たかったですね。

と、欲張ったことを言いつつ、「トロイ ザ・ウォーズ」ほど、前置きが長くないのはいいのですが、それでも長い。映像化した、という点では、「トロイ ザ・ウォーズ」と同じく、おすすめ気分なんですが、長過ぎて疲れちゃうので「まあまあ」で。

だいたい石田さんのコメントに同意ですが、うーん、どんなだったかなー。また見直したら、コメントを直そうと思います。

こういった歴史物は好きなので、ちょっと評価は甘めにはなってしまうんですが、神様もいなければ超常現象も起きない伝説もの。実際の作品「イリアス」を知っていると、いやちがうのだよ。と言いたくなるかもしれませんが、実際に人と人との戦いが主軸（まぁ、主役級の二人以外の皆さんは神様を信じまくってましたが）になっているところが個人的には好きなところ。
できればヘクトル（エリック・バナ）とアキレス（ブラッド・ピット）の戦いまでで終わらせて、もっともうちょっと「トロイ」攻城戦にあの手この手をかけてほしかったなという点もありますが、まぁ、ただでさえ長い話の中で、トロイの木馬は一番の目玉だし・・・と考えるとしょうがないか。
オーランド・ブルームにはとりあえず弓持たせとこうというのはLOTRのイメージでかっちょわるい役の彼のファンに対する配慮かな？ちゃーんとアキレスのアキレス腱に矢が刺さってよかった良かった。
ともあれ、こういう作品いろいろ見て独自の世界史が頭の中に形成されていくので、つなげてみるとえらく史実とは異なった歴史が出来上がったりするんだろうなぁ。