踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
画像表示切り替え監督: | 本広克行 |
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出演: | 織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、柳葉敏郎、伊藤淳史 |
時間: | 141分 |
公開: | 2010年 |
キャッチコピー: 湾岸署、封鎖されちゃいました。 | |
ジャンル: ヤクザ/警察、ドラマ |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2012年12月28日 | 見た回数: 2回
石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年03月18日 | 見た回数: 1回
仮面ライダーか?プリキュアオールスターズか?と思わせる豪華キャスト、オールスター総出演で、今までのドラマ、スペシャルドラマ、映画 などありとあらゆる所からの総動員体制で作り上げた大作。
なのですが、何が足りない。和久さん?雪乃さんは出ないし偉くなっちゃった室井さんは殆ど役に立たないときたもんだ。そのかわりと言っちゃなんですが、新キャラで伊藤くんやら今をトキメク(いつまで使うんだろう?このキャッチ)小栗旬などを起用して帳尻を合わせたはず・・・なんですが、なんでだなんでだ?
特に、小栗旬くんなんてキャラ的には本作品の準主役と言ってもいいはずなのに、今までの新城だの沖田さんだのといったキャリア組の有望株に比べるといまいちどっちつかず。
室井さんが偉くなりすぎちゃったんで、代わりに青島くんと対立していく相手が必要なのですが、立場的な問題ってのもあるかな。調整役でしかなく事件の方向性を決定づけて(お決まりのキャリアが間違った方向に)引っ張っていくような立場じゃないし。
どっかで見たようなネット犯罪シーンの描写や、どこまで本気なのかわからないベタなお笑いネタ、どたばたコメディ。さらに言うと、お、余命系?とかね?
シリアスな場面とゆるい場面との緩急を使い分けてきたシリーズだったんですが、今回に関しては、見事に小ネタを挟みすぎて流れをこわしてる始末。なんでしょ?この辺のぶつ切り感はなんなんだ?
元気な映画が見たいぞ。と思ってのチョイスだったのですが、んー。あまり元気じゃない。今までの映画(スピンオフは置いといて)は基本的に現場とキャリアの対立→互いの理解・・・という流れがあったのですが、今回に関しては時代のせいか完全に分離してましたね。
所轄のメンバーの上に対する反感から来るような一体感。やったろうやん。という団結した変な盛り上がり、さらには現場の判断でキャリア・所轄一体となった命令違反による事件解決。
サラリーマン的な立場での共感できる部分と憧れ。全部ないやんか。ただただ青島くんだけがうごいて、最終的には事件も解決。さらにいうとそもそも、青島くんが年をとったせいか突っ走らないんだな。
恒例の命令違反はどうした?
やってられるか?みたいな命令はないのか?
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の時は、よくぞ作ってくれた。内容なんてどーでもいいぞ。という寛大な面持ちで絶賛してたじゃないか。と、いう声も聞こえてきますね。(あ、あれは作品としても個人的には素晴らしいのだ。盲目ゆえにね)
たしかにインディはベストなくらい好きなんですが、いやいや、今シリーズもケッコー好きですよ。ガンダムとかより好きやし。でも、今作に関してはどうも褒める気にゃれませんでした。
「ドラゴン・ボール」の大ファンが見た「ドラゴンボール EVOLUTION」だったり、「ガンダム」ファンが見た「Gガンダム」だったり・・・しかもそれを生み出した本人がやっちゃうんだもの。青島くんじゃないけど「やってられるか。」ですがな。
さて、散々けなしといてあれなんですが、評価としては「イマイチ」、「まあまあ」でもいいかも。うふっ。
作品としちゃ確かに残念レベルが非常に高く、文章もついだらだらと長くなっちゃうわけですが、それでもさ、しゅんとしてた時から立ち直ってあのテーマ音楽と共に突っ走り始めたとことか、無茶な行動とってるとことかは少ないながらもやはり心も踊りますもの。
というわけで、なんだかんだで結局のとこごく私的に好きなだけやん、というオチつき感想でした。だってしょうがないじゃない。
録画はしてたんですが、いかんせん気分が乗らなかったんですよね。最初の印象悪いし。ただ、一方でイマイチだと期待してなきゃ、それなりに見れるんじゃないかという淡い期待(それは期待だ)もありつつ、棚卸気分で2度めの視聴。
いやー、期待してないから悪くはないんだけど、やっぱり踊らないねー。心が。普通。特別感が感じられない。ただただ古いアルバムをめくってるような感覚。
評価変わらず、です。