「阿修羅城の瞳」を見て、ふとこちらを見てみたくなりましたよ。なんだろ、やっぱ好きなんですね。これ。古いし取り立ててこれ！という作品ではないとは思うんですが、野村萬斎を楽しめるという点だけでも十二分に元がとれてる（石田評）一本なのだ。

おそらく、この作品については柴田さんの「ウォンテッド」がなんか好き、の感覚に近いんじゃないだろうか？
やー。ごちそうさまでした。

なんで今頃、と思わなくも無いですが、「のぼうの城」の野村萬斎つながりだそうな。ま、いいでしょ。ただ、どうせなら2週続けて陰陽師祭り。と洒落こんでくれたらいいのに。ぶつぶつ。

さてさて、今作ですが、前に見た時とさほど印象は変わらないかな。常になんかしらにやけてる野村萬斎が見れて結構満足なのだ。あと、真田広之が変わらずかっちょいいなぁ。もうちょっと背が高かったらなぁ。と、トム・クルーズみたいな評価をしちゃうのはご愛嬌。

ともあれ、邦画にしては結構出来がいいのは・・・やっぱり上記二人が（あ、主役クラスもう一人に伊藤英明くんもいるけど）がしっかりしてるからなんかねー。とかモヤモヤ考えてしまいました。

いやー、面白かった。

んですが、「コナン・ザ・グレート」見て、「キング・オブ・デストロイヤー」見たくなったように、今作見て「陰陽師 II」見たくなったかというと・・・いや、たまたまテレビで放送するならともかく、借りてみようとはあんまり思わないなー。2作目のほうが出来が悪いのも知ってるしなー。

いやー、「おくりびと」の監督さんだったんですねー。全然意識してませんでしたが、なるほど、わりとちゃんと作ってる気がする。元々は「孔雀王」あたりで出会って以来この手の話ってのは好きな方ですんで、ひいき目に見てるだけかもしれません。原作は知らないんですが、多分そちらも好きでしょうけどね。

初めて見た時も、これは凄い・・・とまでは行かないものの充分に楽しめたんですが、今回もまた同様。楽しく見る事が出来ました。
まぁ、なんと言うか、野村萬斎につきるかなと。他の普通の俳優さんだと多分違和感出ただろうなー（「孔雀王」（映画版）の三上博史とかね）と思う役所ですがそこはいわば本職。一連の動作が流れるように滑らかで、一人だけ別の動きをしてるなぁ。という印象。逆に言ってしまうと他の人とのギャップが若干強いかな。と、書いてて思うんですが、まぁ、そちらもあまり気にならなかったし良かったんじゃないでしょうかね。

まぁ、元々そんな新しい映画でもないんで、CGだったりが若干古さを感じさせます。何となく怪しい夜のシーンを増やしてごまかしちゃえばいいのに。そっちの雰囲気の方が好きだし。とも思うんですが、どちらかというと日中のシーンが多いんですよね。そのため、若干力不足な部分にも目がいってしまうんですが、まぁ野村萬斎、真田広之に引っ張られていい感じに楽しい作品にまとまっているかと思います。

好きなんで「なかなか」ってとこで。