魔法にかけられて Enchanted
画像表示切り替え監督: | ケヴィン・リマ |
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出演: | エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、ジェームズ・マースデン、ティモシー・スポール、イディナ・メンゼル |
時間: | 107分 |
公開: | 2008年 |
ジャンル: ミュージカル |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年12月11日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2008年07月29日 | 見た回数: 2回
文句なしでした。ディズニーが、自分たちがこれまで儲けてきたおとぎ話の世界を、セルフパロディで揶揄しているようなところも散見されるのですが、結果的に展開としては、「いつか王子様が」の Good Old Story にもっていって、かっきりまとまっていると思いました。ところでジゼルは、生身初のディズニー・プリンセスの仲間入りをするのでしょうか……?
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2009年6月5日に再見。いきなり余談ですが、「再見」ていいたくなるけど、本当は「再視聴」ですよね。ツァイツェン?
前回、本作をみてから今日までの間、ちょぼちょぼと娘とディズニー作品をて見てきたので、前とは違った楽しみ方ができました。なるほど、かなりいろんなパロディが封じ込められているんですね。というか、ある意味、パロディこそがこの映画の本質なんでしょうね。それは同じ構図を作っているとか、舞台や登場人物の名前が、これまでのディズニー作品からもってきてある、とかいうことでなく、やっぱりディズニーというのは、夢だの愛だのが、好きだということなんでしょう。異論がなくはありませんが、まあ、こういったエンターテイメント映画に対して、そんな冷や水をかけても面白くもないので。
また、あとで気づいたんですが、制作にはバリー・ソネンフェルドもかかわってたんですね。いわれてみれば、らしいような気がします。……と、そんなことを確認しようと Wikipedia をみたら、おおー、ナレーションはジュリー・アンドリューズだったんだ……。知らなかった。
ところで、こんなにホラーや SF だの、くだらない映画が好きで、ポジティブなメッセージを持った作品などあまり好んで見ないのに、なんであのミュージカル映画特有の「肺も腹腔も100%使いました」って感じの歌い方って、こんなに頭に残るんですかね。とはいうものの、娘とみるために、歌の部分も日本語吹き替えなのがつらいですね。セントラルパークで歌われる That's how you know♪ とか、一回聞いただけでも頭にこびりつくんですが、この部分、果たして日本語ではどう歌ってたかどうかも覚えられませんでした。
でもって、昨年、コメントを書いたときにはわかってなかったことだと思うのですが、「ジゼルはディズニープリンセスの仲間入りをするのか?」の審査結果が出ました!
たららーん。
結局、ジゼル役のエイミー・アダムスの肖像に生涯報酬を払わなくてはならないことが判明したときにディズニーはジゼルをディズニープリンセスに含めないことを決めた。現在ディズニープリンセスに含まれない形でジゼルのアニメーション・実写両方の姿を使用した商品展開が行われている。
というわけでした。ちゃんちゃん。
でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2008年07月18日 | 見た回数: 1回
また改めて
尾内丞二 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2008年07月18日 | 見た回数: 1回
いやー、すばらしい。もともとディズニーの世界なんて「ケッ」とか思ってた身としては、ディズニーの世界のへんてこな箇所を見事に突いてくれてるんですよね。
年をとったせいかわりとそんなディズニー印にも慣れてきたものですが、それでもあの世界だけではなんか予定調和というか物足りない加減満載なのですな。評価70点くらい。「おすすめ」にはどうしても届かない印象なんですよね。ん?「リロ・アンド・スティッチ」?うーむ。たしかにあれも悪くなかったんですが、今回取り上げたいのはどちらかというとディズニープリンセスの世界。
合わせて視聴した「シュレック3」もそうですが、どちらも古きよき物語をパロディ化したという点では同じ。ですが、さすがディズニー。長年これらの物語を作り続けてきただけあって物語の蓄積量が違う。どこがディズニーらしく、どこをどうパロディ化すると効果的かというのが実によくわかってるなぁ。という印象。セルフパロディでここまでされちゃ、「シュレック」を始めとするパロディ路線で攻めてきたその他アニメーションの立つ瀬がなくなるというものです。
また、パロディだけで完結するわけでもなく、ちゃーんとディズニー作品らしいエンディングを用意するなんていい話作ったもんじゃないですか。あっぱれ。
ということで久々文句なしの「おすすめ」です。
あまりディズニー作品を見たことない人にとってもディズニーが築きあげてきたブランドが浸透してるので問題なく笑って楽しめ、それでいてディズニー作品に恥じない作品として間口の広い、とってもいい作品でした。「リロ・アンド・スティッチ」もそうですが、腐ってもディズニー。今までは敬遠してた、これぞ「ディズニーアニメ」という作品も見ると面白いのかもなー。