日本で言えば「雪女」とかそういうくらいのトラッドな話だそうですね。ゴシックホラーにはゴシックホラーのルールがあり、ティム・バートンらしい作りでありながら、きちんとおさえるところを上品におさえていると思います。もしかすると監督よりもの製作総指揮の影響力かもしれませんが。

目に留まりつつ、長いこと観ていなかった作品。
観る前の印象派こんな感じ。

・予告編の走馬灯回るシーンが象徴的で印象深い（ちょっと怖そう？）。
・とにかく首なし騎士は顔がないのにクリストファー・ウォーケンだ。

ひとつ目の「怖そう？」は、公開時に高校生だったわたしがホラー＝苦手だと思い込んでいたからかな。回る走馬灯は美しくも、不安な気持ちにさせるざわざわした印象があって。その美しさに憧れつつも怖いものは見ない、と思ってたんでしょうか。
まあひとつ目はともかく、周りにフリークばっかだと変にふたつ目みたいな情報がじわじわ溜まっていっちゃうんだよねー。

さて、結果。
あらすじ、画面の色合い、役者の顔、どこを切り取っても調和のとれた良作でした。ジョニー・デップもクリスティーナ・リッチもどこかクラシカルな顔立ちで非常にゴシックの雰囲気に合う。