スピード・レーサー SPEED RACER

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監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:エミール・ハーシュ、クリスティーナ・リッチ、ジョン・グッドマン、スーザン・サランドン、マシュー・フォックス
時間:135分
公開:2008年
ジャンル:
アクションサスペンスマンガ・アニメの実写化

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2019年12月20日 | 見た回数: 1回

原作は知らないけど、マトリックスの兄弟・・・姉妹が撮ってるってのと、映画部内で高評価だったのが印象的だったんですが、はてさて。

見てて最初に思ったのは、妙に「スパイキッズ」感。あと、往年のゲーム「F-ZERO」とか、今だと「マリオカート」?だろうか。
ほれ、未来感あふれるレース場で飛んだりはねたりぶつかったり攻撃したり。なので、もともとのマッハゴーゴーゴーゴー(ゴー多い?)がなかったとしてもゲーム実写化映画として成立するんじゃないかと。

で、映画。まず印象に残るのがクリスティーナ・リッチかなー。ひさびさでしたが子供の頃から仲良しで、レースまでしちゃうというスーパーガール。家族とも仲良し。というか結婚してるくらいの勢いで溶け込んでないか??非常に好感が持てるではないか。

相棒っぽい謎の覆面やら実にわかりやすい敵役や大ボス。この辺、原作ありきってのもあるんですが、下手にこねくり回して無い分シンプルでいいですなー。スパイキッズ同様に確かに子供に見せるにも最適。特別アウトな部分ないぞ。

ただ、通勤シアター故にどうしてもちっちゃくって細かいとこ見えないこと。流石に映画館とまでは言わないけどテレビで見たほうが良かったのかなー。さらにその上なんか画像荒くって(というかきらびやかすぎて処理が追いついてない感じ)そこらへんがちょっとなー。多分もっとツルツルテカテカな感じなんだろうけど・・・と想像しつつ見てたというとこはもったいなかったか。ちょっと注意がそれちゃうんだよねー。

あと、ちびっことチンパンジーの出番。まー原作ベースだししょうがないんでしょうが、ちょっと多いかなー。息抜きがてらあるのもわかるしいいっちゃーいいんだけど、どうしても全体が長いんで、もっとコンパクトにならんもんかねー。この時間。とか思っちゃった。

あとはもう、んー。こりゃ好みの問題。

好きな人と嫌いな人が割れるのもわかるし、マインドセットがうまくいかんかったら、多分全然なんだろうなぁ。僕も楽しく見つつも、若干。あれ。ちょっとこれ本当に面白いって感じてるのかな?とちょっと思っちゃった。
※このあと見た「SUPER 8」で感じた面白さとオンナジかと振り返った時に余計に思ったの。

ということで子供と一緒になら全然OKだし、わーい。と楽しく見れる(ちょびっと長いけど)いい作品でしたし、面白かったのは事実ですが、んー。次の作品が良すぎたんで、それと比べると相対的にそこまでじゃないなぁ。って思い直しちゃった。普通なら「オススメ」一直線な気はするぞ。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年01月02日 | 見た回数: 1回

もう、「マトリックスのウォシャウスキー兄弟」なんて、ばかばかしくて言ってられません。これからは「スピードレーサーのウォシャウスキー兄弟」と言うべきです。

失った信用を取り戻すの難しいと言いますが、この作品一発で、もう彼らが犯す軽犯罪くらいだったら僕は許せちゃいます。わりと冒頭、町並みが出てくるのですが、この町並みだけでも彼らの意気込みが伝わってきます。「なめるなよ、俺たちはオタクなんだぜ」という意気込みです。レゴ、いやセル画に描いたのかという安っぽい町並みなんですが、非常に色鮮やかであるにも関わらず、これが非常にノスタルジックでよいのです。手塚治虫、あるいは藤子不二雄の描く未来都市のようです。それに多用されるワイプイン/ワイプアウトも、この作風だったら全然鼻につきません。また主人公の格好がいい。空色のシャツにスカーフって、あんた仮面ライダーですか!?
お話の展開も推して知るべし、典型的な家族愛の物語ですが、大企業の陰謀と戦う主人公と家族の姿に喝采を送らずにはいられません。
2000年代の映画で「子供と見たい」「子供に見せたい」映画ってなかなか出会えないなと思っていたのですが、ひさしぶりに出会えた感じがします(が、子供の受けは悪かったので、じつは単に「子供に押し付けたい」映画なのだと思いますが)。

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2008年12月27日 | 見た回数: 2回

これから、期待の不期待を込めて観ようと思っている方は読まないでください。

* * *

すーごくおもしろかった。
過去の辛い経験から「興奮するほど良かった映画は、興奮に任せて人に薦めるべからず」と学んでいるので、なるべく抑制したコメントを書いておいたのだけど…
1回観た翌日に2回目を観て「期待を込めて観ても、チューニングが合えばやっぱり面白い!」と思ったことと、柴田さんがべた褒めしてくれたので私も調子に乗って評価を「おすすめ!」に変更します。コメントも書き直します!

近年のハリウッド大作映画は続きものラッシュなので、エンディングがじゃじゃーんと決まって、やったー!と終われる映画はそれだけで評価が高い。その上もうひとつ、わざとらしくない話の分かりやすさが気持ち良かった。
映画を見始めるときいつも心配なのは、登場人物の見分けがつかないこと、話についていけないこと。特に私は人の顔に弱い。映画も中盤以降になって「あ、これがあの人で、こうなのね」と気づくことも間々。あまり致命的なことはないので、そんなに気にしてないけど、ちょっと損した気分になることもある。
その点、この映画は説明の嵐。でも上手にしつこくなく説明してくれる。特に最初のレースシーンは、現在のレースと過去のレース、さらにそこに子供時代の思い出が重なってごちゃ混ぜに凄いスピードで進んでいく。そのレースで設定を一切合切説明しちゃうので、いろんなエピソードがぎっしり詰まっているんだけど、でも全てがすんなり理解できたのでとっても良い気分になれた。この展開でこれだけ分からせるのは凄い。

クリスティーナ・リッチもかわいいし、ジョン・グッドマンのお父さんには弱いので、「それだけで満足」の要素も多し。

またファミリー映画だから当然といえば当然だが恋人との関係がさっぱりしているのも好感が持てる。恋愛映画ならともかく、サスペンスやアクション映画で筋に関係なく男女がいちゃつくのはどうもいただけない。もともとそういうのが苦手なところもあるけど、特に最近は「うざい女子(※)」に辟易することが多かったので、子供時代に唯一自分をかばってくれたカワイ子ちゃんが、今では家族ぐるみの恋人、というさらっとした流れがいやらしくなく爽やか。その辺のエピソードが全くないのも筋金入りのオタクっぽくて良し。

でも確かに、子供と観るには長過ぎますかね。

(※)うざい女子
デキる男、強い男が主役の映画で主人公につきまとう女性キャラ。基本的に恋人ではなく、劇中のトラブルによって出会い、主人公と一緒に行動を始める。「女性らしい」奔放さやわがままさで主人公の足を引っ張るかかり。自分の置かれた状況を理解せず、いつも自分が正しいと思っており、自己主張が激しい。
主人公と対立するが自分も能力のある相棒や、主人公に頼りきりのおっとり天然系の女性などは除外される。
例:「ボーン・アイデンティティー」のマリー
  「ジャンパー」のミリー
  「トランスポーター」のライ
  など

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