ハムレット(ケネス・ブラナー版) HAMLET

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監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ケイト・ウィンスレット:オフィーリア、リチャード・ブライアーズ、デレク・ジャコビ、ジュディ・デンチ、ジェラール・ドパルデュー、ビリー・クリスタル、リチャード・アッテンボロー、ロビン・ウィリアムズ、チャールトン・ヘストン、ジャック・レモン
時間:242分
公開:1996年
ジャンル:
ドラマ

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年05月05日 | 見た回数: 1回

メイキングでは、ケネス・ブラナーが「完全版」と言っていますが、「ハムレット(メル・ギブスン版)」と違って、たしかにセリフに省略がないようです。

ゆえに長い。DVD2本組みで4時間。いろいろあって見るのに3日かかりました。本を読んだり映画を見たりでハムレットについてある程度知っていたから耐えられたけど、僕がそうであったように初心者にはぜひメル・ギブスン版をおすすめしたいです。あっちのほうが、名台詞も漏らさずあるし、小田島シェイクスピアのように簡潔にまとまっていて十分楽しめます。

本作も冒頭の父王の幽霊のシーンなんかでは、演出がクサすぎて、かなりゲンナリして、まあまあとなかなかの間をさまよったのですが、後半の追い上げが気持ちよく、上の方に落ち着きました。

省略がない分、メル・ギブスン版では不思議だったラストのフォーティンブラス(ノルウェイの王子)の登場なども納得がいくつくり(ケネス・ブラナー版なりの解釈もあるようですが)になっていて、なるほど。

また、オフィーリアの入水もメル・ギブスン版は、ミレーのオフィーリアに印象を引きづられたかなという演出(しかし、それを期待しているのだけど)だが、本作はそれまでのオフィーリアの迫真の演技もあって、迫力のある真正面のワンカットなのも王者の風格かなーと。

あと、直接、映画についての感想ではないのですが、「この天と地の間にはな、ホレイショ、哲学などの思いもよらぬことがあるのだ」のセリフが見当たらなかったなあと思っていたら、なるほど! 何の疑いもなく、「ホレイショの哲学」だと思い込んでいましたが、むしろ呼びかけにちかい「your」なんですね。ふーん。

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