マイティ・ソー Thor
画像表示切り替え監督: | ケネス・ブラナー |
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出演: | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、浅野忠信、トム・ヒドルストン、アンソニーホプキンス |
時間: | 115分 |
公開: | 2011年 |
ジャンル: アメコミ |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2014年02月09日 | 見た回数: 1回
でべ | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年10月26日 | 見た回数: 1回
びっみょーう。
安っぽさもなく、キチンと作り込まれていてスキはない。
…ただ、見づらかった。
悪しざまにののしるほど悪趣味ってわけでもないし、登場人物も少ないのに、座りが悪いまま、うまく波をつかめないくてイライラする。
おんなじCGがりがりの映画でも「アバター」は見やすかったとしみじみ実感。どちらも人間界と異世界のつながり映画で、典型的でわかりやすい話のはずなのになあ。
とにかく登場人物みんながみんなキャラクターが定まりきらないの。これが原作のせいなら諦めもつくけど、設定だけ追えばそれぞれ典型的で魅力的なキャラクターに仕立て上げられることは容易に想像できる。ソーは高飛車で傲慢な王子さま、でも罠にかかって追放されて地球で女の子と出会ってカルチャーショックやいろいろあって会心。ほうらいま簡単に想像できたでしょ?
だのにだ、威勢がいいのは最初だけであとは割とおとなしく真面目。
予想していたのは、地球人から見れば非常識で乱暴でワガママ、でも時折紳士的な態度を見せてドキリとさせる謎の多い男、そんな彼にいつしか惹かれていく女性科学者ー。そんな展開。たぶんその通りだったんだけど、そうは見えなかった。途中で自分の予想を書き換えるべきか不安になりながら、最後まで落ち着きませんでした。
それがソーだけじゃなく、登場人物みんなぼやけてる。
ぼやけといえば、もうひとつ。
技術的な部分に文句のつけようがない割に、いいシーンがひとつもなかった。迫力のあるアクションや、格好いい絵や、印象的な光景をなんにも覚えていない。
ただでさえ人物像づくりに右往左往しているのに、テンションあげるタイミングもないんだよなー。
みんな魅力的なキャラクターで、格好良いシーンも想像できるのに、それらをなにひとつ生かせてないのが心の底から残念。
最後に、これは映画の良し悪しとは関係なく「月のない国」の王様を思い出させるシーンがあって、そこだけはきゅーんとしたのでした。
まあ、おおむねでべちゃんに同意です。
ケネス・ブラナーを悪く言う気は起こらないのだけど、見せ場の少ない映画でしたね。同じいまいちでも、「THOR ソー 生命の木とアスガルドの神々」よりはましだったけど。